日本食ブームはどうやら本当だ。広州市内のとある大型ショッピングセンターのレストランフロアーに行ったら,営業している店舗の約半分が日本食関係のレストランだった。外国ではどこでもそうだが,日本食っぽいが日本食にあらぬメニューも多いと聞くが,メニュー写真を見る限りは日本食だ。食べてみないと実際はわからないが,すべてを賞味するだけの胃の容量がないので,何を食べようかと迷った挙句(いつもは外国で日本食は食べないのだが,中国料理は飲茶と本格広東料理しかなく,中国料理はいままでさんざん食べているのでここでは止めようと思っていた),「日式しゃぶしゃぶ」という文字が目に飛び込んできたので,その店に入ってみた。「日式」と銘打っておきながら,台湾企業のレストランチェーンらしい(メニュー表より)。 |
高いカウンターに高いまわりイスを備えた,一見カフェバーっぽい内装の店で,内側にキャップをかぶった店員がいて,注文に応じてくれる。客は店に入り,いきなりカウンターのイスに座れば,メニューを持ってきてくれる。メニュー内容はとても細かく,肉も野菜も単品でオーダーできる。単価は非常にリーズナブルで,テーブルの上の鍋に皿盛りされた具材を鍋にどんどん投下していくだけの単純料理である。漢字だけのメニューから手当たり次第に頼んでいくが,何やらわからないものもあり,「まあ,いいっかあ」と思いながらも,次々と頼むのである。頼んだものが出てきたがどうかはメニューが何を指しているのかわからないのだから,当然わからない。そこが面白いところで,出てくる順番がぐちゃぐちゃなのは既成の事実らしい。湯気の向こうには別の客がいて,真正面にしぐさが見えるので,人間ウォッチングには最適で,頼み方もそれを参考にできるので,中国語がしゃべれなくても,メニューがわからなくても,指差しだけでOKなのは好都合だ。肉盛りや野菜盛りが出てくると,今では中国産は?と首をひねるのだが,このころは中国食品がまだ問題になっていなかったので,危ないものなどあるとは思いもよらず,平気で食べていたが,今思うと,果たして大丈夫だったのだろうか?【2008/6/21(土) 午後 8:31】 |
店内の様子。カウンターに座ると対面の人の食べているのがよくわかる。お見合い式しゃぶしゃぶだ。

鍋,頼んだ具,タレ各種。

店内の電光看板と店員。

鍋の中。しゃぶしゃぶといえばしゃぶしゃぶだが...

メニュー表。お持ち帰りできるのだ。○が頼んだもの。クリックで拡大。

それにしても,気温30℃,湿度90%の真夏に「しゃぶしゃぶ」を食べるというのは日本では考えられないことだが,アジア各国(中華圏も韓国も東南アジアも)ではこれが常識である。日本こそ考え方がずれていると思う。 |


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コメント
No title
とっても美味しくてぱくぱく食べて、でもたれのニンニクが利いていてあとでひどい目に遭いました。日本のはニンニクなんか入れないのに、広州のしゃぶしゃぶはニンニクは入ってましたか?
2008-06-21 22:33 barbados URL 編集
No title
2008-06-22 10:10 yukky URL 編集