日本のICカードはIT後進国の3流カード
▼小田急と都営地下鉄のPASMO定期券が一枚にまとめられるようになったというので,今まで2枚使っていたPASMOを統合した。片方(小田急定期券)がオートチャージ,もう片方(都営定期券)はオートチャージなし,有効期限も違うので,結局は2枚とも払い戻し,新規で作ることになった(オートチャージは継続)。昨年のPASMO導入と同時に,一枚になっていればこんな面倒なことをしなくてよかったのだが,運用面はニの次で見切り発車する日本の企業体質は,やはり利用者不在に思える。そもそもPASMOの利便性を宣伝するなら,導入時から,会社をまたぐ定期券であってもすべて一枚でまかなえるようにすべきであった。これでIT先進国と言っているのだから,日本は世界から見れば井の中の蛙である。事実,関西の私鉄ICカードを発行している,株式会社スルっとKANSAI代表取締役専務の横江友則氏も「日本人は,アジアの中では日本が進んでいると考えがちだが,実際は逆。10年以上前に導入した香港のオクトパスカードは,交通ICカードという領域をはるかに超えた使われ方をしているし,シンガポールは利用率100%近くになっている。日本はICカードに関しては言えば,むしろ発展途上国。」と。また,4月9日発表の世界経済フォーラムによる,ITへの対応や利用状況などを順位づけした『世界ITランキング』でも日本は世界で19位となり,シンガポールや韓国よりも劣ることになった。GDP世界第2位の国が19位では,もはやIT先進国などといっていられないことは明らかだ。客観的な状況を見るにつけても,日本のITはアジア内でも遅れをとり,さらにこれから発展途上国にも追い越されていくことが目に見えている。【2008/4/12(土) 午後 8:17】 |

後日,都営線のPASMO定期券は払い戻しという扱いでカード自体を返納したが,これがまた一筋縄ではいかない。書類を2枚書かされ,おまけに手数料と称して210円搾取された。購入時に500円のデポジットをしているが,チャージされている分を除くと結局290円のバックにとどまる。であれば最初からデポジットを290円にして,払い戻し時には搾取しなければよいと思うのだが。それに比べれば,PASMOの大先輩,香港のオクトパスカードは利用者本位である。3ヶ月以上使えば払い戻しに手数料はいらないし,手数料を取られてもデポジット分の14%(PASMOは42%)で済む。また,不足した分はデポジット分の70%までは使えるようになっている(PASMOにその機能はない)。さらに,交通機関利用時には割引がある。だいたい10~20%引きだが,利用者にはたいへん有難い。PASMO以前のバスカードでは購入時におまけ分があったが,PASMOではそれがなくなり何のおまけもない。チケットをいちいち購入しなくてもよいというだけの機能しか持たないICカードで魅力があるだろうか。 |
ランキング参加中!よろしかったら下記をクリックください!(どちらでも) |

にほんブログ村 旅行ブログへ(文字をクリック) |

にほんブログ村(文字をクリック) |
- 関連記事
-
-
書棚は旅行関係書でいっぱい! 2008/04/27
-
近隣の芝桜 2008/04/20
-
国営昭和記念公園の春3 2008/04/13
-
国営昭和記念公園の春2 2008/04/13
-
国営昭和記念公園の春1 2008/04/12
-
日本のICカードはIT後進国の3流カード 2008/04/12
-
本日の早朝散歩 2008/04/05
-
お昼の散歩 2008/04/03
-
散り始めた千鳥ヶ淵の桜 2008/04/01
-
屋内で夜桜見物! 2008/03/30
-
パンパカパーン!今日でブログ開設2周年 2008/03/24
-
Last Modified :