地下鉄の乗車券は丸いトークン~広州1
▼広州東駅は地下鉄2系統の始発駅である。広州で初めての地下鉄はほんの数年前に開通したので,歴史は浅い。しかし,中国のパワーはすごい。数年で4路線開通させ,さらに建設中や予定が4路線あるので,あと数年もすれば8路線もの中国有数の地下鉄シティが完成する。中国のすごいところは何かを始めるとひじょうに短い工程で,巨大なものをいくつも作ってしまうことである。北京はオリンピックに向けて地下鉄の建設ラッシュだが,広州でも建設ラッシュの様相である。 |
早速広州東駅から1号線に乗る。広州東駅の真下に地下鉄広州東駅がある。地下鉄は中国では「地鉄」と書く。完成してそんなに経っていないのでコンコースは広く明るくきれいだ。切符の販売機はかなり大き目のサイズで,行きたい駅を路線図から探し,その駅にタッチするシステムだ。路線図が目に入ってくるので,どのへんに行くのかがイメージできる。地理感覚をつけるにはもってこいだ。地理に弱い日本人にはこの方法は最適だと思う。出てくる切符は何と丸いトークンだ。この黒っぽいコインのようなプラスティックの中に磁気が入っているのだろう。切符同様に,自動改札機にタッチして入場する。丸いプラスティックなので,落とすと転がるし,ポケットに入れても少し不安がよぎる。少なくても手に握っているといつ落としてしまうかわからないのでやめた方がよい。改札を出るときは,自動改札機の穴にトークンを入れると回収されるようになっていて,トークンは再利用される。【2008/1/11(金) 午後 9:24】 |
↓切符自販機

広州の地下鉄はホームドアが設置されていて,安全性は高い。車内には掴まるための棒がたくさん設置されている以外は日本の車内ととくに変わりはない。車内はゴミもなく中国にしてはきれいだ。車体の色で路線は分けられている。1号線は黄色い車体だ。1号線は広州東駅が始発で,出発すると南に進路をとり,その後ひたすら西に進み,また南に進路を変えて,珠江をくぐって終点を目指す。冷房がガンガン効いているので,外から来ると快適だが,しばらく乗っていると寒々としてくる。乗っている人も日本とまったく変わらない服装で,一昔前の人民服を着ている人はもはやいない。女子中学生らしきグループが友だち同士で広州に遊びに来たのか,話に花が咲いていた。世界中どこに行っても子どもは無邪気で,賑やかだ。地上に出る階段のある空間は絵が壁にかけられてはいたが何か殺風景だった。 |
↓安全なホーム

地下鉄の駅施設も,どこもきれいだし,ゆったり感がある。日本の地下鉄,とくに東京の地下鉄は新線でも,コンコースなどにゆとりがない。時間が経てば,拡張工事をして大げさにアピールするのだろう。最初から一度に作ればいいと思うのだが,それにはいろいろと理由があるからだ。ここでは述べるのを差し控えたい。広州では路線はできても,駅の内部や出口までの通路などはいたるところで工事が行われていた。いつ完全な完成を迎えるのかまったく予想できない。せっかちそうなわりにのんびりしたスケジュールの国だ。 |

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