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2022
松本は40年前から知っている街で,5~10年に1回は訪れている。今回の日帰り旅では,昔から蔵の多い商店街「中町通り」を見に行ってきた。6月のある日曜日の午後,JR松本駅に降り立った。今回の松本来訪で改めて気づいたのだが,松本は城下町で,駅の東側から松本城にかけての広い区域で,道路は狭く,一方通行が多かった。それが,道路の拡幅化,電柱の地中化,商店街のアーケード撤去が進んで,駅周辺には美しいゆったりした通りができていた。沿道の建物も,東京にあるような無機質デザインのビルではなく,蔵をモチーフにしたり,蔵をリノベした城下町らしい建物が多々あり,見た目にとても優しい街並みに生まれ変わっていたのだ。【2022/6/27(月) 午前 5:00】 |
↓JR松本駅東口(2022年6月)

↓JR松本駅前(東口)

↓1983年5月5日のJR松本駅前(東口)

公園通りを通って中町通りに行くことにした(これが最短距離)。公園通りはJR松本駅から放射状に延びる道路の一つで,40年前は飲食店が多かったので,ゴチャゴチャ感があり,人通りの多い賑やかな通りだったが,古い建物は建て替えられ,電柱はなくなり,見た目には美しい通りに変わっていた。通りの途中にある,北信越(北陸3県+長野+新潟)唯一の「PARCO(松本PARCO)」は40年前から見た目はそれほど変わらず,PARCOと敢えて言われなければわからないくらい,ひっそりとした佇まいで建っていた。松本PARCOの前には中央公園なる公園ができていた。40年前にはなかった広い空間だ。その前には蔵風の造りの専門学校,公園通りを挟んだ向かいには,松本随一の老舗和菓子屋の「開運堂」があった。40年前の開運堂はそれほど大きな店舗ではなかったが,よほど儲けたのか,和菓子屋とは思えないほどのセンスのいい今風の大きなビルになっていた。 |
↓駅から放射状に延びる道路の一つ,公園通り

↓若者の殿堂「松本PARCO」

↓公園通りの名の由来,中央公園

↓蔵風デザイン建築の専門学校

↓公園通りの脇道も整然とした街並

↓老舗和菓子屋「開運堂」のビル

本町通りに出た。駅から松本城方面に出る道路だ。この道路沿いにもかつてはなかった大きな建物が建っていた。信毎(信濃毎日新聞)の商業施設だ(2018年オープン「信毎メディアガーデン」)。左を見ると伊勢町通りが見えた。40年前はアーケードのある狭い通りで一方通行だったはずだが,アーケードが撤去されずいぶんと車道も舗道も拡幅されていた。 |
↓本町通りに出た

↓信毎の商業施設「信毎メディアガーデン」

↓かつてはアーケードだった伊勢町通り

いよいよ中町通りの西の端に到着した。中町通りは40年前も蔵の多い商店街で,飲食店はもとより物販でも老舗が多かった。しかし,当時は観光には力を入れておらず,蔵を改造した飲食店に寄る観光客や地元の人が少なからずいた程度で,休日でも賑やかさはなかった。ところが,現在は,観光に特化し,蔵造りの建物を若者や家族向けの商品販売の店に転用し,休日は店によっては行列ができる賑やかさになった。訪れたのは日曜だったので,観光客が確かに多かったが,車のナンバーはほとんど県内(松本,諏訪,長野)だった。 |
↓中町通りの西の端から東をのぞむ

↓行列ができる店は40年前には考えられなかった

↓全国的な傾向だが,韓国料理店もできた

↓古い街並にマンションも登場

↓若者・ファミリー層狙いで菓子店が多い印象

↓蔵が多いので道路の拡幅はできず今でも一方通行

↓脇道にも相乗効果で行列が

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