台湾東部紀行1~普悠瑪号に乗って~宜蘭1
▼夏の臺鐵(臺湾鐵路)東部幹線の自強號(号)はたいへん予約が取りにくい。西部幹線に比べて優等列車の本数が少ないので,観光シーズンの夏は,すぐに予約で埋まる。臺北車站(台北駅)から日帰りで東部に行くので,ネットで往路の予約は取っておいたのだが,復路はすでに満杯で,高速バスで臺北(台北)に戻ってくることにした。臺北車站から乗るのは自強號(号)に分類されているが,なかでも上位種別的な意味合いを持つ「普悠瑪(プユマ)號(号)」だ。日本製車両なのだが,2018年10月21日にスピード超過でカーブを曲がり切れず脱線事故を起こし18人が亡くなっている。カーブの多い東部幹線に合わせて振り子型電車になっているので,カーブでは車体がかなり傾く。【2022/3/15(火) 午前 7:00】 |
↓臺鐵臺北車站1階のキップ売場

12時31分,臺北車站の4B月台(ホーム)に樹林発花蓮行「普悠瑪226号」が定刻より5分遅れで入線してきた。多くの乗客は観光目的だ。ほぼ満席になって,定刻より4分遅れて臺北車站を出発し,7分で隣站の松山(ソンシャン)車站に着く。松山車站を出ると宜蘭(イーラン)車站までの89.5km,約1時間はノンストップとなる。カーブが多いので,スピードはそれほど出ないが,振り子電車のおかげで,表定速度は90km/hに近い。車内に入ると座席の枕カバーには,臺鐵交通部観光局のマスコットキャラクター「オーション」という熊がプリントされている。車内では近くの家族が驛弁(駅弁)を食べていた。驛弁は日本の影響で広がりつつあり,臺北車站にも1階に専門店がある。しかし,日本ほど種類はなく,基本は豚ロースの焼いたものがご飯の上に載っていて,それにおかずが2~3品付いているという,いたってシンプルなものだ。冷えたものを食べない台湾の人たちなので,驛弁はまだ浸透していないのが実状だ。 |
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