巨大な中国国鉄上海虹橋駅~上海42
上海中国国鉄(中国国家鉄路集団)の上海虹橋(ホンチャオ)駅の改札口まで地下(地鉄で来たことを想定して)から行くには,エスカレーターに乗って1階に上がり,そこで切符のチェックを受けて駅構内に入る。しかしそれで終わりではなくさらに2階に上がり,今度は荷物検査を受ける。地鉄と違い,荷物だけではなくボディチェックもある。最初のうちは荷物検査の列の人の多さに圧倒されるが,そのうち目が慣れる。何列か同時にさばけていて,乗客も心得ているので,並んでもせいぜい5分で改札口のある待合室に入ることができる。中国の主要駅は2階に改札を設け(ホームへの入口),1階にホーム,地下に列車を降りた後の出口と言う構造になっていて,多くの客を短時間で効率よくさばけるようになっているので,乗車時も降車時も,人の多さのわりにさほど混雑はしない。 日本もこのくらい徹底しないと新宿などの駅の混雑は,人の列がだらだらと続き,短時間でさばききれないはずだが,東京のような都会の駅は構内自体があまりにも狭すぎる。乗客すらスイスイと通行できないのに,飲食店を中心に店舗を作りすぎてすでに遅しだ。日本で都会の駅がすごく混んでいるように見えるのは,人が多いというよりも駅構内が狭すぎるのである。【2021/9/1(水) 午後 8:00】 |
↓2階待合室入場前の荷物検査

人の数自体は日本より中国国鉄主要駅の方が明らかに多いが,駅構内が広いので,あまり混んでいるという印象はない。2階に上がるとようやく改札口のある待合室だ。待合室は体育館数個分の広さで,コンベンションセンター並みの広さだ。空調も効いて,ベンチも多いので,列車を待つにもわりと快適だ。日本の駅と違い,いつでもホームに入れるわけではなく,発車時刻の10分前くらいになってようやく改札がオープンし,1階ホームに入場できる。上海虹橋駅にはホームが30あり,それが平面に横一列で並び,ホーム2つに1つの改札口(南北に1つずつ〔A・B〕)がある。改札口の番号はあらかじめ切符に印刷されている。駅全体の電光掲示板もあるが,各改札口の上にも改札口別の電光掲示板があり,次発から5番目までの列車の番号と発車時刻,行先が表示されている。改札が開くまで切符に印刷された改札口のそばで待っていればよい。 結局,地鉄駅の改札をスタートし,荷物検査から始まり改札階(2階)に到達して,乗り場(改札口)にたどり着くには,30分弱かかることとなった。まして初めての駅で勝手がわからないとそれ以上必要だ。日本のように発車5分前に駅に着いて電車に乗れるなどはもっての外である。上海虹橋駅は上海駅の補完というより,遠距離高速列車の発車駅としての役割があるので,圧倒的に高速列車(中国版新幹線)の発着が多い。駅全体の電光掲示板を見ると,行先が北京,天津,昆明,長春,深圳など明らかに遠距離が多い。東京駅の新幹線並みに2~3分に1本発着している駅のようだ。 |
↓全ホーム共用の待合室

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