虹橋火車站の地下空間は広すぎる~上海41
▼地鉄10号線上海虹橋(ホンチャオ)駅(火車站)の荷物検査を待つ人の多さはすごい。初めてここを訪れる観光客は何があったのかと戸惑うだろう。上海の地下鉄は乗車,降車で改札が分かれる。東京都心の改札が一つしかない地下鉄駅では絶対無理だが,上海の地鉄はどの駅の構内もゆったりした造りで,同一フロアーに改札が2か所以上確保されているので,荷物検査に人が集中しようとも意外に時間はかからない。上海で地鉄に10回も乗っていれば,別に面倒を感じなくなるのはまさに慣れと言うものだ。多少待たされはするが,日本の地下鉄よりよほど安心と言える。何一つチェックのない日本ほど鉄道爆弾テロがやりやすい国はないだろう!【2021/7/7(水) 午後 8:00】 |
↓上海虹橋駅地鉄10号線改札前の荷物検査を待つ人

上海の中央駅はかつては上海駅だったが,数年前に都心から西の郊外に上海虹橋駅(火車站)ができ,今では上海駅とともに中央駅機能を二分している。アクセスは都心から地鉄の2号,10号の2線が乗り入れているので,郊外と言っても移動に問題はない。さらにこの駅で乗り換えてさらに郊外に延びる17号線というのもある。朱家角などの水郷観光にでも行く時しか観光客は使わない地鉄だが。虹橋駅は建物の敷地面積が26万平方メートルあり,東京ドーム6個分ほどの広さがあり,東隣には上海の第2空港である上海虹橋空港があり,国内線専用の第2ターミナルまでは地下を歩いて15分で到達する。導線はシンプルで,地下には降車用の出口が南北に3カ所ずつある。そして出口に垂直に通路が二本並行してあり,南北の通路を結ぶ通路が何本かある。その何本かの中に,地鉄の出入口や中国国鉄の切符売場などがある。ほぼ中央には駅のインフォメーションがあるが,常時人がいるとは限らない。飲食店などが南北の通路沿いに並んでいるが,大きな店は入っていない。通路は実際歩いてみると薄暗い。照明はあるが,天井が高く,すべてを明るく照らそうとすると,天井すべてを照明で埋めなければ無理であろう。通路幅は広く,人が多くても日本の地下街のように人をよけながら歩くということはけっしてない。中国のスケールがひしひしと感じられる虹橋駅の地下構内だ。 |
歩き疲れたので,この日営業している数少ない店,ダンキン・ドーナツで休憩し,改札前が荷物検査で混雑する地鉄10号線に乗って都心に移動した。地鉄の車内は日本と同じくらい清潔だ。とくに日本以外のアジア各国同様シートが布ではないので,ダニ等の心配もない。暗黙のルールなのか,滞在中に車内で通話をする人は見かけなかった。しかし,世界の非常識である日本の常識と異なり,車内での通話が問題ないことは世界共通だ。 |
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