上海地鉄の関門~上海38
▼上海地鉄は3・4号線以外は原則地下を走る。切符を購入し,改札を通ってホームに行き,電車に乗るというのは日本と同じだ。ホームにはフルスクリーンのホームドアがあり,安全面,空調面で日本のほとんどの地下鉄より評価が高い。 日本と大きく異なるのは荷物検査があることだ。改札に入る前に荷物検査機があり,持っているバッグ,カバン,スーツケース等を荷物検査機に通さなければならない。ただし,抜け穴があって,人間そのものは空港のように検査機を潜ったりはしないので,ポケットにナイフを忍ばせていてもチェックされない。何のための検査なのか?地元の人は慣れているのかスイスイ荷物を通し,改札に入っていく。旅行者でも何回か経験すれば,たいして煩わしさは感じない。慣れというものは怖い。このような関門があるので,駅構内は一歩通行的になっていて,入る改札と出る改札は別々だ。日本,とくに東京の地下鉄駅の構造ではこれはできない。全ての駅で1フロアに改札が2つ以上ないからだ。中国や台湾の地下鉄駅の構造は,ホーム階の上にある改札階は一周できるようになっていて,どこの入口から地下に降りても,全ての改札を使用できる。極めて機能的だ。 ホームでのアナウンスは一切ない。台湾では電車が入ってくる時のみ音楽を奏でるがアナウンスそのものはない。韓国も同様。【2019/9/23(月) 午前6:00】 |
↓改札前の荷物検査(検査する人間が一人なので,荷物の出し入れはセルフサービス)

電車内で日本との違いは座席の材質だ。中国・台湾・韓国ではプラスティック製を用いている。火災時や衛生面での配慮からだ。モニターはドアの横に付いていて常に映像が流れている。 つり革は丸ではなく,横長の長方形。電車内の電話は禁止されていない(良し悪しは別として,禁止しているのは世界で日本だけ)が,とくに電話をしている人間はおらず,電車内は思ったより静かだ。日本では,中国人はうるさいようなイメージが先行しているが,上海地鉄の車内は,東京の地下鉄よりよほど静かでマナーは良い。 |
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