上海地鉄事情~昔より便利になったが~上海32
▼最初に上海を訪れた2005年には上海地鉄は4号線までしかなかったが,2010年の上海万博を機に新設・延伸が一気に進み,現在(2018年)では17号線まで建設されている(一部しか開通していないものを含む)。ここまで地鉄網が整えば,上海市内の観光地にはバスやタクシーを使わずに地鉄だけでだいたい行けるようになった。二つの国際空港(浦東・虹橋),二つの国鉄駅(上海・上海虹橋),上海ディズニーランドはもちろんのこと,映画「ミッション インポッシブル」の舞台となった水郷「朱家角」までも地鉄で行けるようになった。上海地鉄は今後も新設・延伸が進み,じきにNYなどと並ぶ世界一の距離数を誇る地鉄網となる日は近い。上海地鉄の異なる線同士の乗り継ぎは意外と悪い。とくに都心部で顕著に見られ,上下に交差しているのに地下で乗継ができず,一度地上に出て歩き,また地下に潜る,というような,構想段階でもっと利便性を考えるべきだったのでは,と思ってしまう。【2019/3/23(土) 午後 8:45】 |
↓上海の地下鉄は乗り換えがわかりやすい

もう一つ顕著なのは,駅のコンコースにほとんど店舗がないことだ。コンコースは広くゆったりしているが,店舗はなく,ポスター等もないので殺風景で寒々しい。少なくともキヨスクのような店はどこの国の地下鉄にもありそうだが,都心部の駅の一部のコンコースに菓子やパンを扱う店がある程度で,基本的には店舗は認められていないようだ。さすがに,都心部の駅は,駅前のショッピングモールと地下でつながっているので,飲食などは困らないが,郊外に行くと,駅ができたばかりで,地上の駅周辺にも,地下にも店がなく,不便この上ない駅も多数存在する。利便性はいまいちだが,ホームはフルスクリーンのホームドアが当たり前で,モニターなどの案内表示は日本以上に完備され,とにかく施設がリニューアルも含め新しくきれいだ。さらに朝でも東京のような殺人的な混雑はなく,乗客のマナーも随分と向上し,東京の電車に乗るよりよほどストレスは溜まらない。 |
↓かろうじて「静安寺」駅構内にファミマがあった

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