北欧建築がとくに美しいベルゲン~ベルゲン15
▼ノルウェーの個人の家は三角屋根でカラフルな板張りの造りが代表的だ。所有する土地が広いので,ゆったりと建てられている。また,総2階建てが多いので,一戸当たりの床面積もかなり広そうだ。日本ではスウェーデンハウスなるメーカーが似たような住宅を建てているが,仕様は北欧に近くても,いかんせん狭い日本の土地に建てるので,いかにも中は狭そうだ。それに比べればノルウェーの住宅は恵まれている。とりわけベルゲンはフィヨルドにあり,平地が少ないわりには,人口は希薄なので,都心部を除くと密集している場所はまったくない。ベルゲンの郊外に行くと比較的大きな住宅がポツンポツンと建っていて,家と家の間は牧草地だったり,森だったりして,長野県や群馬県の高原のような印象を受ける。ベルゲン市内の一戸建てでもそうだが,家の外壁の色は白が多いが,その他の色でも,木々の緑にマッチし,まるでおとぎの国のようである。日本の家の外壁のような暗い色(グレー,黄土色,ブラウン)の家はまずない。日本は古くからの料理や四季の自然には多彩な色があるのに,住宅の壁の色にはまったく無頓着だ。とくにメーカーの建売住宅に色の個性はまったく見られない。日本は色彩に関してはとても貧しい国といいざるを得ない。【2018/1/6(土) 午前 9:02】 |
↓山の斜面の家の壁は白が多い

フロイエン山の中腹に建つ家々はバックの山の緑が映え,市内中心部から見るととくに美しく見える。壁色は白が目立つが,屋年の色は実にカラフルだ。ギリシャのミコノス島のように白一色の街も存在するが,冬の長い北欧では,色を楽しむことも必要だからか,さまざまな色を使うのだろうか。札幌市郊外の当別町に「スウェーデンヒルズ」という広大な住宅街がある。前述の住宅会社が開発した街だが,ここは一戸当たりの床面積も広く,街並みを北欧風にし,壁の色もさまざまなので,確かに北欧に行ったような気分になるかもしれない。冬の長い北国には多彩な色が合っているようだ。ノルウェーハウスというメーカーはないが,スウェーデン同様,ノルウェーも美しく立派な家が多いことは確かなようだ。日本にももっと北欧風の家が広まってほしいものだ。とくに気候の近い北海道などは,そうなって欲しいものだ。壁の色が多彩になると,明るい街並みになることは確かだろう。 |
↓フロイエン山斜面の家並み

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