世界遺産スオメンリンナ要塞4~ヘルシンキ15
▼ここから先は防護壁が増えてくる。いよいよ防衛最前線である。さらに防護壁の上には砲台が並んでいて,ここまでそのような展示がなかったので,臨場感がだんだん増してくる。砲台は直に触れることができるようになっている。防護内は芝生が美しく,珍しい鳥がのんびりと歩き回っている。のんびり昼寝でも,という気分になる風景だ。エーレンスヴァールド記念館から数分歩いたところに,入り江があり,島唯一のビーチとなっている。遠くにはヘルシンキ市街が見える。船で15分くらいだから,ヘルシンキは目と鼻の先だが,ここを突破されると,確かにヘルシンキはすぐに占領される位置にあるということがわかる。【2016/9/23(金) 午後 10:12】 |
↓防護壁に囲まれ,海が見えない

少し手前の右側にショップがあった。「b34(ビー・サーティーフォー)」という夏期のみ営業のクラフトショップである。店員が暇そうに外で油を売っていたが,朝一番にスオメンリンナに来たので,人もまばらだ。ウィンドウショッピングする人さえ探すのに苦労するほど,ここ南部の要塞地区は閑散としている。いよいよこの先は,島の周囲が城壁で囲まれた完全な要塞である。海に近づいても,城壁の高さに遮られて直接海を見ることはできない。しかし,城壁に上ると一面の海で,ほぼ等間隔に砲台が並んでいる。もちろん弾は入っていないし,触れるといっても素人には何もすることができず,思わず中を覗き込むのが関の山だ。スオメンリンナはフィンランド独立後,フィンランド海軍の基地となった。第二次世界大戦後も軍施設が置かれ,民政に移管したのは1973年である。今は閑静で平和な島となり,ユネスコの世界遺産に登録されるに至った。今ではさまざまなイベントも多く,潜水艦「ヴェシッコ」の近くにある野外のサマーシアターでは,音楽フェスティバルが6~8月に行われている。 |
↓クラフトショップ「b34」

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