世界遺産スオメンリンナ要塞1~ヘルシンキ12
▼スウェーデンに統治されていた1748年にヘルシンキ防衛のために造られたのがスオメンリンナ要塞だ。ヘルシンキ湾に浮かぶこの島には城壁や砲台を設置され,敵からの攻撃に対しての前線基地と使われたわけだ。この島に行くにはヘルシンキ大聖堂の近く,エスプラナーディ公園東側のマーケット市場から出ている船を使う。船には市営とJTラインという民間会社の2つがあり,前者の方が安い。ヘルシンキカードではどちらも無料で利用できるが,トラムなどが乗り放題のフリー切符では,前者しか利用できない。世界遺産に登録されているとはいえ,この島にはヘルシンキ市民も普通に生活しているので,入島に料金などは必要なく,船代だけでOKだ。さて,景色のよいヘルシンキ湾をしばしクルーズして,スオメンリンナを目指す。船にはアジア系の人間が多く乗っている。夏場は観光客がとくに多いので,午前中の便はまず観光客しか乗らないといえる。日本人,韓国人,中国系(中国か台湾かはわからない)と,利用者の3分の2はアジア系だ。といってツアーではないらしいから,個人旅行者ということになろう。港を出て15分,スオメンリンナの北の船着場に到着した。ここからの見学用道路は一本なので,皆迷わずに,左方向に進んでいく。見学ポイントは城壁や砲台などだが,島からヘルシンキ市街が北西に当たるので,攻めてくる仮想敵国はバルト海の方向,つまり南東の方向から船でやってくる,ことから城壁や砲台は島の南東側を中心に備えられている。しかし,実際には南側全体(広く東も西も)がそのような造りになった島だ。実はスオメンリンナは4つの島から成る。北の端に市営の船の船着場のあるISO MUSTASAARI,その南側,JTラインの船の船着場が2箇所あるSUSISAARIの2つの島が観光コースである。【2016/9/23(金) 午後 10:08】 |
↓スオメンリンナ島行の船乗り場

市営の船で入島すると,ISO MUSTASAARIの北西端に着く。すぐ目の前に横に長い建物がある。そこはレストラン「スオメンリンナ・パニモ」といい,ビールの醸造所もあるので,旨い酒が飲めそうだが,上陸していきなり食事や酒と言うわけにもいかないだろう。しかし,この建物にあるギャラリー「ジェティ・バラックス」では,フィンランドや北欧のビジュアル・アートを見ることができるので,一見の価値はある。上陸してすぐ左に進み,100mほどで右に曲がって,建物の下を潜り抜けると,メインストリートなので,そこから島巡りは始まる。 |
↓船を降りて目の前のピンク色の建物はレストラン「スオメンリンナ・パニモ」

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