フィンランド鉄道の旅3~フィンランド5
▼切符を見ると,いちばん後ろの車両になっていた。スーツケースを引いてホームに出て,4両目に乗った。車内はブルーとグリーンを基調にしたシートが並びヘッドレストが付いている。しかし,車両の前から半分は進行方向後ろ向きに座り,後ろ半分は進行方向に向かって座るというシート配置で,回転はせず固定されているので,前の方に座る人はあまりいい気持ちはしない。車内販売員が乗っていて,ドリンクやパン,スナック類などが売られている。値段は「コーヒー」2ユーロ,「紅茶」1.9ユーロ,「ジュース類」1.7ユーロ,「ビール(銘柄Lapin,510ml)」5.3ユーロ,「サンドウィッチ」4.5ユーロ,「ヌードル」2.9ユーロ,「ブルーベリーオートミールクッキー」1,5ユーロ,「マフィン」2.1ユーロ,「スナック類」1~2.2ユーロなどとなっていて,そんなには高くはない。【2016/9/23(金) 午後 10:02】 |
↓午前11時発ヘルシンキ行急行(4両編成)

車窓は北海道のように牧草地や低木の丘が広がり,その中に家が点在し,どちらかというとのんびりした牧歌的な風景が続く。しかし,フィンランドでこのような,地理でいうところの混合農業(畑作+牧畜)が行われるのは,トゥルクからヘルシンキにかけての地域だけである。やはりフィンランドは森と湖が点在する景色が普通なのである。だから,このような牧歌的な景色を見られることはたいへん貴重な機会である。この地域からフィンランド全域に野菜や肉・卵などが送られ,それでも足りなければ近隣諸国から輸入することとなる。もともとの人口が少ないので,限られた地域でしか作物を作っていなくてもけっこう需要をまかなえるようである。日本のように輸入ありきの国ではけっしてない。トゥルクからヘルシンキまでは約2時間の旅である。この区間はイタリア国鉄の電車,ペンドリーノをモデルとした最新電車も走っているが,その車両に乗ることはできなかった。2時間のうち1時間半は前述の牧歌的な景色が続く。8月中旬に入ったので,すでに秋の様相で,牧草地は緑色が薄くなり,その分黄色や黄土色になりつつある。 |
↓トゥルクからヘルシンキにかけての車窓

ヘルシンキの手前30分くらい前からようやく住宅地が見えてきて,郊外列車が走るようになってくる。通過する駅のホームにはちらほらと人の姿も見え,だんだんヘルシンキが近づいてきていることが景色から伝わってくる。乗っていた4号車は最後部にあたる。後方に進むと,いちばん後ろのデッキにドアがあり(開かないようになっている),今通ってきた線路がドア越しに見える。また両脇には4人用のガラス張りのコンパートメントがあり誰でも利用できるようになっている。片方は中学生くらいの男の子が2人乗っていた。片方は空いていたが,あと20分ほどでヘルシンキなので,移動はしなかった。やがて,ヘルシンキ市内に入ってきて,左側に観覧車などがあるリンナンマキ遊園地が見えたら,ヘルシンキ中央駅までもう数分だ。やがて12番線に列車は到着した。 |
↓途中駅「salo」

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