夏だけオープン「ムーミン・ワールド」~ナーンタリ2
▼ナーンタリのバスターミナルを降りて歩くこと15分。着いた海辺にあったのは「ムーミン・ワールド」だ。名前の通り,ムーミンとその仲間たちのテーマパークだ。世界に一つしかなく,開園も夏だけ(6月10日ごろ~8月20日ごろ)である。「ムーミン・ワールド」を見たければ,とにかくフィンランドのナーンタリまで行かなければならない。ディズニーリゾートが雨後の筍のように,浦安(日本のディズニーリゾートは東京都ではなく,千葉県なので千葉ディズニーリゾートと呼ぶべきだが),香港に次いで今度は上海にオープンするのとはわけが違う。ところで,「ムーミン・ワールド」がなぜ夏しかオープンしないのか気になるところだ。北欧とはいっても,春や秋でも気候的にはとくに問題はない。ムーミンは冬眠するといわれているので,冬は原則オープンしないにしても,あまりにも短いオープン期間だ。このオープン期間と同じものに,フィンランドの大学の夏休みがある。夏休みは概ね6月上旬から8月下旬までである。これが謎を解く鍵である。そう,「ムーミン・ワールド」で働く人たちの多くは,実は大学生なのである。夏休みを使ったアルバイトとして働いているのである。だから逆に5月以前や9月以降では肝心のムーミンもムーミンパパやママもみんな「ムーミン・ワールド」に存在しなくなってしまうのである。従業員が大学生ということは,年齢も18歳~25歳くらいまでで,非常に若いテーマパークということになる。若い力を結集?した「ムーミン・ワールド」には世界中から観光客が訪れる。オープン期間以外でも「ムーミン・ワールド」に入ることはできるが,ショップは閉まり,キャラクターはひとっこ一人いないのでゴーストタウンのようなテーマパークである(最近は2月中旬~下旬に10日ほどオープンするらしい。冬眠中のムーミンを無理やり起こすのだろうか?)。話に聞くと,どこでまとめた統計かは知らないが,「世界テーマパークランキング」で,「ムーミン・ワールド」は第4位をとったらしい。千葉ディズニーリゾートと互角に戦えるテーマパークとは恐れ入る限りだ。【2016/9/21(水) 午後 10:19】 |
↓海辺にある「ムーミン・ワールド」のアーチ

ところで,「ムーミン・ワールド」はナーンタリの沖合い300mに浮かぶカイロ島という小島にある。島全体が「ムーミン・ワールド」だ。アーチが建っている入口(海のそば)から島までは,木造の橋があり,歩いて渡ることになる。「ムーミン・トレイン」という乗り物はあるが,ヨットハーバーのムーミンショップから500mくらいの距離しか走っていないのであまり使い物にはならず,島に渡る橋の手前までしか行かない。自転車の乗り入れは禁止されており,またペットも入ることはできない。橋は揺れることなく,真っ直ぐ平らな橋だ。両側は海である。橋沿いにはモーターボートがたくさん係留されている。右奥(陰になる)には「ナーンタリ・スパ&ホテル」があり,日本のツアーでもよく利用されている。カイロ島はほぼ400m四方の小島で,東京でいえば日比谷公園ほどの面積である。そこにムーミンに関わる施設やショップが並んでいる。島は多少起伏があるが,上るのが辛いような場所は一つもなく,子どもやお年寄りも歩いて十分一周できる広さと起伏だ。疲れたらベンチや芝生など休憩できる場所もたくさんある。ディズニーリゾートと違って,人混みという状態は見当たらないので,落ち着いて楽しめるテーマパークである。 |
↓ムーミン・ショップに行くには便利な「ムーミン・トレイン」

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