09 /21
2016
アウラ川はトゥルクのシンボル的な存在だ。市内のほぼ中心を東西に流れ,見どころもこの河川沿いに点在しているし,市民の憩いの場所として,ウォーターフロントにレストランやカフェ,ホテルなども多く,トゥルクを訪れたら一度は目にする川である。川は東から西に流れ,西で海に流れ込む。トゥルクは造船業が発達しており,現在世界最大級の客船で,カリブ海クルーズで活躍する「プリンス・オブ・ザ・シーズ」号(22万t)は実はここトゥルクで建造され,2009年に進水したことを知る人は日本では業界関係者以外にはいないだろう。市の中心にあるマーケット広場から南に歩くこと5分ほどでアウラ川の河畔に出る。川の両側は並木が続き,河川敷は花壇が点在し,芝生に覆われているので,市民の憩いの場になっている。人工堤防で囲まれているため,川面は河川敷より2~3m下にあるので,川に入ることは原則できないが,河川敷の端の川に面したコンクリートの堤防の上に座り込んでデートを楽しむカップルも少なくない。木陰が多い河川敷は強い日差しでも遮ってくれるが,もともと空気が乾燥しているので,直射でも日本の夏よりは暑さを感じない。両岸には,船が係留され,その甲板がカフェやレストランになっている。川面を吹く風が心地いいので,人気は高い。また,川に面した道路に隣接した場所にもカフェが多く,ウォータフロントの優位性を発揮し,日中から賑わっている。【2016/9/21(水) 午後 10:02】 |
↓市民の憩いの場所アウラ川

↓河畔の道路

↓河畔で短い夏を楽しむ人たち

↓船を改造したカフェ

年に1回8月に10日間ほど開催されるトゥルク音楽祭は,市内の数箇所で分散して行われるが,その会場となるホールの一つががアウラ河畔にある。小ホールなので,一度にたくさんの客は入れないが,アウラ河畔を通れば,演奏が漏れ聞こえてくることが予想されるので,このホールのそばはトゥルク音楽祭のときの夕方以降の散策にはお得な場所である。せっかくトゥルク音楽祭の開かれる日にトゥルクに滞在していたのにそれはできずに終わった。この年は,ロシア出身のショスタ・コーヴィッチ特集だったので,少し興味があったが,疲れも極致で早々と寝てしまったのである。クラシックの生演奏を格安で聞けるチャンスは日本ではなかなかない。ヨーロッパではクラシックの演奏会の入場料は格安だ。反面,日本では馬鹿高い入場料を払わなければ,クラシックすら聞くことはできない。 |
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