オスロ空港連絡鉄道に乗る~オスロ36
▼オスロ市内からオスロ・ガーデモエン国際空港へのアクセスは,値段重視ならバスだが,速さと快適性ならやはり鉄道だろう。なにしろ,鉄道ならたった20分で着いてしまう。オスロ中央駅の南東側に空港連絡鉄道のホームがある。旧駅舎の中央玄関を入って直進するのみである。ホームに入る手前に切符売場があり,簡単に切符を購入することができる。座席は自由席のみ。運転間隔は朝4時台から20分おきで,バスよりは高いが,早く正確だ。オスロは渋滞とは無縁の都市なので,コストパフォーマンスのよいバスが断然いいかもしれないが,乗り心地と早さでは列車が優っているので,1度は利用してみたい。さて,この列車,ノルウェーでは珍しく電車である。ヨーロッパでは電気機関車が客車を牽引する編成が圧倒的に多く,日本の鉄道のように電化区間の客車はすべて電車車両ということはない。その中で,この鉄道区間は電車車両が走っている。空港行きの列車の始発駅はオスロ中央駅ではない。そのため,発車時刻ぎりぎりになって,北西側の地下区間から滑り込むように列車がホームに入ってくる。この列車は空港までノンストップなので,この列車に乗るのは空港利用者しかいない。そのため,大多数がスーツケースなど大きな荷物を持って乗り込む。ドアは車両の左右2箇所にあり,ドアが開くといきなり左右に階段を分かれる。皆自由席なので,好きな場所に座ることができる。荷物置き場もあるが,早朝ゆえ混んではいないので,自席まで荷物を運んでしまう。1車両が4分割に仕切られているので,それほど奥に入ることが必要ないようになっている。つまり荷物の出し入れや人間の乗り降りがしやすくなっている。座席に座るやいなや電車はオスロ駅を音もなく滑るように出発した。電車ゆえ加速はよく,速度をぐんぐん上げる。起きたのが午前4時前だったので一瞬眠りかけたが,20分で空港直結のホームに着いてしまったので,ゆっくり眠ることもできない。ホームの中央にある回転ドアを通り抜けるとエスカレーターになっていて,上がりきるともうオスロ・ガーデモエン空港の入口だ。さらにエスカレーターを一つ上ると出発ロビーである。何とも便利な鉄道だ。成田空港なら,垂直移動や平行移動を繰り返して,駅に着いてから出発ロビーまで10分近くかかるのに,オスロ空港は駅のホームから出発ロビーまでたった2分ほどだ。垂直には2つ上がるが,平行移動が少ないせいもある。空港アクセスの良さは単に駅と空港の間の列車やバスの到達時間だけではないことが実感できる。その意味では,成田空港は列車のアクセスがいいとはけっしていえない。空港の動線もあるが,第一,30分以内で首都の中心駅(東京駅など)に着かないなどはもってのほかである。【2016/9/21(水) 午後 9:50】 |
↓午前4時35分,ホテルの外ではごみ収集車が活動している最中にホテルを出発

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