ヴィグドイ博物館めぐり1~オスロ31
▼ヴィグドイ地区南部の博物館巡りは,市バス30番の終点か,市営フェリー91番の2つめの船着き場ヴィグドイから始めることになる。ヴィグドイ地区の南部には3つの博物館が集まっている。お互いに目と鼻の先なので,これらを回るのはたいへん楽だ。オスロ港からフェリーでたどり着くといちばん手前に「フラム号博物館」,そしてその左後ろに「ノルウェー海洋博物館」,道路を挟んで北側に「コンチキ号博物館」が建っている。市営フェリーは「フラム号博物館」の裏側の岸に着くので,建物に入るには建物の反対側に行かなければ入れない。【2016/9/21(水) 午後 8:23】 |
↓ヴィグドイの船着き場

「フラム号博物館」の建物は大きな三角形の切妻造りだ。入口のガラス戸の左側のガラスには8か国語表示で「『フラム号』へようこそ」とペイントされている。日本語でも漢字とカナでちゃんと書かれているのである。館内に入ると,目の前に巨大な帆船が目に飛び込んでくる。全長39mのフラム号だ。よくも建物の中に船が納まっているものだと感心するが,建物が先に出来たのではなく,船をここに持ってきてその後に建物を造ったのではないかというくらい,すっぽり納まっているのは見ごたえがある。船の甲板に行けるように階段や通路が張り巡らされている。ここでも,階段で上っていく途中にヴァイキング船博物館同様,写真スポットらしい場所が確保されている。それでもこんなに窮屈に押し込んであるので,よほどの広角レンズを使わない限り,フラム号の全景を1枚の写真に納めることは無理だろう。この船は北極の海流や氷を調査するために,コリン・アーチャーが設計し,1892年に造られたものだ。こんな帆船でも北極の氷に閉じ込められながら無事に帰還できたのだから,造船技術が高かった証拠である。しかし,木造のこの船で今北極に行けといわれても困ってしまうほど,不安に思える船である。甲板に立つと,頭上に建物の屋根が見え,船の上にいるほとんど気はしない。探検に使われた器具や生活用品なども同時に展示されているので,当時の雰囲気はある程度は伝わってくる。それにしても見学者が多い。バスツアーのコースに入っているからだろう。 |
↓「フラム号博物館」の正面

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