野外博物館は見ごたえあり・後編~オスロ30 - Yukky's ワールドウォッチング
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野外博物館は見ごたえあり・後編~オスロ30

その先は,時代こそ前後するが,木造丸太造りの建物が多い。多いというより,この種の建物がこの野外博物館の代表的な建物群といえる。それは農家だったり,物置小屋だったりする。特徴は屋根に草が生えていることである。理由は防寒のためだとか。現在でも地方の家屋にはこのような家が多く見られるということである。さらに同じ草が屋根に生えた家でも高床の家もある。4本の柱を立て,その上に母屋を建てる,というのか置くというのか,とにかく床が地面より1~1.5mほども高い。家の入口までは簡易的な階段やはしごを使って行くことになる。雪が積もるのでこのような建て方になったのだろうか?窓もほとんどない家は倉庫なのだろうか?この博物館には民族衣装を身に着けた係員がいるが,人数が少ないのか,園内で出会うことは少ない。そのため,何か聞きたくても無理である。かといってチケット売り場で渡される園内の案内図には説明は書かれていない。高床の木造建築に入ってみた。そこは民家で,室内は板張り,作り付けのベッドや棚も壁と同じ木を使い,壁際には暖炉が置かれている。寒さが厳しい地方だけに,やはり暖房にはもっとも気を遣うのだろう。木造でありながら,暖炉の煙突のみレンガ造りである。【2016/9/21(水) 午後 8:22】

↓木造の家々
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↓木造の家の中
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この博物館のハイライトは園内の北部にあるスターヴ教会だ。1200年ごろに作られた教会を1885年に移築したものだ。ノルウェーではキリスト教が伝わった当時,独自なデザインの教会を作った。それがスターヴ教会だ。中世に約1000棟も建てられたスターヴ教会だが,ノルウェーに現存するのは30足らずほどしかないそうだ。「スターヴ」とはノルウェー語で「垂直に立った支柱」を意味し,釘やネジは一切使われていない。ログハウスのように木を組んで作るのだ。日本では法隆寺の正倉院がそのような造りである。屋根の上には十字架ならぬ龍の頭が載っていて,もちろん屋根も木でできている。フィヨルド周辺に多いので,観光で見ることも多い。時々,園内で牛や馬に出くわすことがある。実は当時の農耕を見せるために牛や馬を使って,実際に畑を耕したりしているのである。あまり目立たないバックヤードにありながら実に多種多様な野菜を作っている。畑には鳥よけの案山子が立っていて長閑な光景だ。

↓移築してきたスターヴ教会
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↓スターブ教会の辺りから園内を望む
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↓園内では牛の放牧も行われている
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建築物がたいへん多く,実際に内部に入れる建築物も少なくないので,ここの見学には最低1時間半は見ておいた方がいいだろう。世界中にこの手の野外博物館は多いが,規模では世界有数かもしれない。日曜日の14時には屋外ステージでフォークダンスのパフォーマンスも披露される。さらに夏の毎日,正午から午後4時まで馬車に乗ることができる。隣にある「ヴァイキング船博物館」ほど団体客はいないので,園内の人通りはきわめて少ない。経営者には悪いが,夏の観光シーズンでも空いていて,とても見学しやすい野外博物館だ。ノルウェーの建築や文化に少しでも興味があるなら絶対に見ておいた方がよい。けっして見て損はない博物館だ。

↓馬車が時折通る
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