フロイエンケーブルカーは住民の足~ベルゲン13 - Yukky's ワールドウォッチング
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フロイエンケーブルカーは住民の足~ベルゲン13

フロイエン山に登るケーブルカーの山麓駅は魚市場から200mほど奥(東側)に少し登ったところにある。魚市場からの起伏はそれほどないので,駅から北西に位置するブリッゲン地区からも気軽に行ける場所である。駅舎はケーブルカーの駅らしからぬ建物で,入口を入って,屋内を数十mほど歩いたフロイエン山の麓の地下部から出発する(入口部分は建物になっている,乗降する場所は,山を掘った地中である。)。麓駅からの始発は午前7時30分になっている。この時刻前に行っても,駅舎の外にあるキップの自動販売機は動いていないし,建物入口を入ってすぐ左側にある切符販売窓口も開いていない。どうするか迷っているうちにドイツ人の団体がやってきて,奥の乗り場に直接向かっていった。どうやら団体チケットを持っているらしい。切符を持たずに仕方なく地下を進んでいくと,乗り場のすぐ手前に改札口が見えてきたが,そこにも係員はいない。開いているのでそこをすり抜け,ケーブルカーの乗車口まで行くと係員らしいおじさんがいたので,「キップが買えなかった」と事情を話すと,「そのまま乗れ」という。ある種の公認無賃乗車だ。ドイツ人の団体と一緒に乗って発車を待っていると,自転車を押した青年が自転車ごと乗り込んできた。ヨーロッパでは自転車が地下鉄やこのようなケーブルカーなどの公共交通に乗ることは珍しいことではない。【2016/9/21(水) 午後 8:14】

↓魚市場からこのゆるい坂を上っていく
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↓突き当りの白い建物が駅舎
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↓始発時刻の7:30は,実はキップ売場も開いていない
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ようやく午前7時30分の発車時刻になると,先ほどの係員らしい人が運転席に乗り込んで発車してしまった。つまり運転手も兼ねているのだ。始発のみ運転士が一人で何でもやってしまうようだ(次発の午前8時からは自動販売機及び切符窓口はオープンするので,面倒なく登りたい人は始発だけは避けた方が無難だ)。発車後,しばらくの間は地下を走り,途中から地上に出る。地下を走るのは,地上に家が建っているからだ。地上に出たといってもケーブルカーという乗り物なので,常に斜面を走っていることになる。車内は薄暗く地上に出てわかったのだが,車内は階段状になっていて,天井は総ガラス張り,どの位置に乗っても下の景色が眺望できるようになっている。ドイツ人は車両後方から下に見えるベルゲンの街の景色をデジカメやビデオカメラでバシバシ撮っている。途中にはいくつか駅がある。ほとんどの駅はフロイエン山に登る道路沿いにあるので,徒歩で登る途中でも気軽に利用することができる。3つ目の駅で自転車の青年が降りていった。もともと観光客用に作られたわけでなく,むしろ住民の足として作られたので,開通したのは1918年とずいぶん古い。自転車の青年が降りると,残りの乗客は観光客だけになったので,その後頂上まで降りる人はいなかった。結局途中で乗ってくる人もいなかったので,まるごと観光電車になってしまった。麓駅から約6分で頂上駅に到着した。途中でケーブルカー同士がすれ違える複線軌道区間あるので,上下線とも麓駅と頂上駅を同じ時刻に発車して,その中間地点ですれ違うようなしくみになっている。頂上に着くと運転士が寄ってきて,自動販売機の場所に連れていってくれ切符の買い方を教えてくれた。そこで往復切符が買えて,晴れて無賃乗車から逃れられた。

↓運転士が乗ってきて出発
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↓途中駅で自転車の若者は降りて行った
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↓眺望が開けてくると,途端にシャッターを押し出すドイツ人団体
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↓6分で頂上駅到着
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↓頂上駅の自販機で,キップを購入
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午前8時頂上発のケーブルカーで麓に降りると,午前8時30分発に乗る人が駅に次々とやってくる。それは小さな客であった。親と一緒に車でやってきた地元のキッズである。駅の入口で親が見送るのである。聞くところによるとフロイエン山の途中に幼稚園があり,そこに通う子どもたちなのだそうだ。フロイエン山のケーブルカーは観光路線であるとともに,地元住民にとっての貴重な足であるようだ。朝早いケーブルカーに乗ったからこそわかったことである。観光都市の中に住民の生活の一面が見られたようだ。ケーブルカーの駅でたくさんの親が毎日子どもを見送る駅は世界でもそうないだろう。

↓午前8時半ごろになると,ぞくぞくと幼稚園児が集まってくる
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