カフェごときでパスタ単品が2500円とは~オスロ22
▼ノルウェーの物価は高いというのが旅行前からの予想だったが,行ってみてまさにその通りだった。ノルウェーのクローネは,2008年9月までは1クローネ=約21円くらいで推移していたが,リーマン・ショック以後円高が強まり,2008年後半は1クローネ=15円前後まで値上がりした。そして4月の半ばに13.5円ほどまで円高が進んだ。この時,少しでも旅行時に物価高に対抗できるよう,10万円分を日本でクローネに変えておいたのだが,その両替した日の円高記録は未だに破られていない。つまり1年を通していちばん円高の日に買ったことになる。もし,為替差益で稼いでいる人なら,絶妙のタイミングだったことになる。10万円といわず,100万円単位で両替していたら,かなり儲かっていただろうな,と今にして後悔するが,その後やや円安になったので,この10万円は旅行中約12万円の価値となった。10万円で12万円分のお買い物ができたのである。前置きはこのくらいにして,北欧諸国は付加価値税が高いが,それは福祉などにまわすためで,住民にはのちのち生活の支えとなって戻ってくるのである。ノルウェーもご他聞にもれず,付加価値税は25%である(ただし食料品は11%)。旅行者もこの税金を払わなければならないが,グローバル・リファンド社に加入している店で一度に1日1店舗,315クローネ(食料品は285クローネ)以上購入すると,空港で購入代金の最大19%が戻ってくるので使わない手はない。店の人に言って所定の書類(リファンドチェック)を作ってもらい,購入した商品とその書類,パスポートを空港の専用窓口(グローバル・リファンドカウンター)で見せるだけだ。現金で即受け取ることができる。商品は預け荷物には入れずに,また封を開けずに空港の専用窓口まで持っていかなければならない。窓口はイミグレーション後にあるので,どんなにかさばる物でも持込手荷物として持っていかなければならない。ベルゲンで買ったタラの干物は,切ってもらったとはいえ少々かさばるし,ニオイもあるので,この手続きは難儀だった。【2016/9/21(水) 午後 8:03】 |
↓オスロ・ガーデモエン空港のグローバル・リファンドカウンター

なかなか本題に入らないが,オスロ散策の途中,夕方近くにお腹がすいたので脇道のカフェに入った。カール・ヨハンス通りにあるカフェは幌があるとはいえ,日差しが照りつけ暑いことと,どこも満席に近く,迷ったあげく,通りから北側の脇道にある日陰のカフェを探して入った。大きな通りから一本入るだけで,客の入りは急に悪くなり,入った店も外のオープンカフェには3人ほどの客がいただけだ。屋内にいたかもしれないが,確認していないし,日光大好きのノルウェーの人が明るい昼間に屋内で食事をするとは思えないので,たぶん屋内にはいなかったのだろうと推測する。中途半端な時間だが,早夕食ということで,ドリンクとパスタを頼んだ。このパスタが一皿200クローネほどもする。けっして一皿に2人分の量が盛ってあるのではなく,一皿は忠実に一人分だ。パスタを2人で二皿頼み,ドリンクはビールとアイスコーヒー+ジュースの3杯で,ざっと500クローネである。円高になる前なら恐ろしい値段である(1万円超え)。日本ならそこそこのイタリアンのフルコースが2人で楽しめる値段だ。日本のパスタは大衆店なら1000~1500円くらいだろう。この店もカフェなので,日本でいう大衆店だ。だいたい,外食の物価は日本の2倍と考えてもよさそうだ。ノルウェーでの滞在が長いと財布からどんどん金が出て行ってしまうのだ。ノルウェー旅行はいかに食費を抑えるかがポイントである。ここでフルコースを食べたらあかん!ということが実感できた。 |
↓カール・ヨハンス通りはいつも往来が多い

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