09 /19
2016
ノルウェーの子どもたちの夏は,自然との親しみが中心だ。市内から20分もいけば森や湖が広がるオスロでは,気軽に自然の中でスポーツなどが体験できる。日本のように冷房の効いた室内で塾の夏期講習などに出ることはないし,塾自体が存在しない。とくに夏の短い北欧では,アウトドアスポーツが盛んで,子どもたちも夏休みは外で過ごすことが多いようだ。オスロ郊外のノルドゥマルカ周辺では,池があればカヌー,森があればマウンテンバイクといった自然に親しむスポーツが盛んだ。夏の朝は気温が15℃ほどなので,ひんやりというかちょっと肌寒い。ノルドゥマルカ地区はオスロ市内よりも500mも高いので,さらに3℃ほど低くなる。そのような気候ではスポーツをしてもそれほど汗はかかず,かいても湿度が低いのですぐに乾いてしまう。ノルドゥマルカは高原のような地形で,アップダウンはそれほどないにしても,適当に凹凸がある自然地形なので,マウンテンバイクは適度な運動量になる。夏に日光を浴び,体力づくりを兼ねて,自然に親しむことは育ち盛りの子どもたちにとってはたいへん望ましいことだ。ノルドゥマルカのような都心から圧倒的に近くて自然にあふれた場所がオスロ郊外にはたくさんありそうだ。【2016/9/19(月) 午後 7:58】 |
↓浅い湖のようだ

↓マウンテンバイク組

ノルドゥマルカの散策中にカヌーをしにやって来た団体に遭遇した。湖畔では指導員数名と小学生十数人ほどで湖畔に来てカヌーの準備をしていた。これから乗ろうとする色とりどりのカヌーが岸辺に並べてあり,周辺の森の緑とマッチしている。ライフジャケットを着て,だんだんと準備が整ってきた。いよいよカヌーに乗って湖に入っていくのだろう。指導役のスキンヘッドの大人も一緒に湖に入っていく。子どもたちはなかなか上手で,たぶん初めてではない。教える,教わるではなく,自由気ままに湖上を漕いで進む。いちばん年齢の低い女の子たちは,まだ湖に入ることは無理とみえて,岸辺でカヌーに乗ったまま漕ぐ練習をしている。それにしても湖上は気持ちがよさそうだ。カヌーがぶつかり合っても,それは愛嬌とばかりに,子どもたちは戯れている。ライフジャケットを身につけているとはいえ,転覆することもあるので,気が抜けないはずだ。現に転覆しているカヌーもあって,指導者はハラハラものだが,子どもたちにとってはあまり恐怖心はないようだ。 |
↓カヌー組

↓いよいよ湖へ

↓湖上は気持ち良さそうだ

↓たまには転覆することも

↓付き添いの親たちは食事の準備に忙しい

都心から50分ほどの場所で,カヌーができるなんて恵まれた小学生たちだ。日本では地方だったらできるかもしれないが,東京は何百年経っても無理である。 |
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