ヴィグドイの住宅街~オスロ15
▼ヴィグドイ地区は,オスロ中心部から西方,オスロ湾を挟んだ向こう岸だ。市バス30番でも行けるが,かなり遠回りをするので,オスロパスを持っているなら,港から船(市営フェリー91番)で行くと15分くらいで行ける。観光客がヴィグドイに行く目的はさまざまな博物館が集まっているからだ。何もなければ特別行くこともない場所だ。ヴィグドイはもともとは住宅地で,若干起伏がありながらも,緑が多く,家もゆったり建っている場所である。家そのものも大きく,東京でいえばさしずめ成城学園か田園調布といった高級住宅地に相当するだろう。だろう,というのはノルウェーの家の基準がはっきりわからないからである。どれほどの家が普通で,どこまでいけば高級なのか?少なくともヴィグドイ地区に建つ住宅は規模が大きく,また庭も広く,多くは芝で覆われている。東京でいえば,成城学園や田園調布をも上回る家といえるので,ノルウェーでさえも普通の家ということはなかろう。まさに豪邸といえる家々が並んでいるのがヴィグドイ地区である。とても静かな場所で,民家以外にはないもない場所だが,実はヴィグドイ地区北部には「ノルウェー民俗博物館」と「ヴァイキング博物館」,南部には「フラム号博物館」「コンチキ号博物館」「海洋博物館」があり,とくに夏はこれらの施設を訪れる観光客が耐えない。だから,静かな住宅街にもかかわらず,日中は人通りが多く,住民はたぶん迷惑しているだろう。北部の博物館群と南部の博物館群の間の移動は徒歩でできないこともないが,多くの人が市営フェリーを使う。市営フェリー(オスロ・パスは無料)は市庁舎前の港を出ると,最初にヴィクドイ北部のドロンニンゲン桟橋に着き,その後,南部のヴィグドイネスに寄って,市庁舎前に戻るという周遊コースを取る。そのため,北部を見学した後は,ドロンニンゲン桟橋にいったん戻り,市庁舎前から来たフェリーで隣のヴィグドイネスに行って南部の博物館群を見学するというのが標準のコースである。【2016/9/19(月) 午後 7:52】 |
↓オスロ湾はボートや大型客船など船の往来が激しく,混雑している

ヴィグドイ地区の高級住宅は見ごたえがあるが,かといって家の敷地に侵入することはもちろんできない。外から眺めるだけであるが,どの家も大小はあれ,板張りの木造建築で,2階建てが多いが,3階建ての家もある。壁の色は白がいちばん多く,赤やオレンジ,黄,黄緑など北欧に合った色使いだ。屋根はスレードでレンガ色,黒,青,茶色などさまざまで,庭の多くは芝生か植物が植えられている。また,農具などが置かれているのは,ガーデン造り用と思われる。「ノルウェー民俗博物館」「ヴァイキング博物館」のどちらに行くにしても,船着場から10分は歩かなければならない。着くまでの目の保養にはとても都合のよい住宅地といえそうだ。きっとこんなところに住んでみたいと思わせるだろう。 |
↓ヴィグドイの邸宅

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