ベルゲン美術館は北欧最大級~ベルゲン12
ベルゲン北欧には,国立の著名な美術館も多い中,ベルゲンにある市立ベルゲン美術館は,所蔵規模だけでみると北欧最大だろう。ベルゲン駅の南西に広がる,噴水のあるスオルウンゲレン湖(人造池)の南側に位置し,建物は3つに分散しているが,最も東側の建物が本館である。建物はヨーロッパ建築の立派な石造りで,まさに美術館という名にふさわしい。建物の南側(ベルゲン駅方面からだと裏側)の入口の前に大型バスが2~3台止まっていたので,どういう団体かと思って中に入ったらたくさんの大学生がいたので,たぶん彼らだろう。日本の旅行会社のツアーには入っていない施設なので,日本人の団体と遭遇することはあり得ない。個人でもなかなか来ることはないのではないだろうか。この美術館に入る時に,ベルゲンカードを持っていれば追加料金は必要ないので,時間が許せばぜひ入ってみたい施設だ。オスロの国立美術館等は,撮影が禁止されているが,ベルゲン美術館は静止画,つまりデジカメなどであれば,写しても構わない(もちろんフラッシュは禁止だが)ことになっている(ただし動画,つまりムービーカメラの使用は禁止になっている)。【2016/9/19(月) 午後 7:31】 |
↓池に沿った白っぽい建物がベルゲン美術館

本館を入ると右斜め前に受付があるので,そこでベルゲンカードを提示すると無料である。荷物は,向って左側の小部屋にロッカーがあるので,そこに預けることになっている(10クローネコインが必要だが,後で返却される。)。展示室の数は各階2~3室程度だが,その分ひとつ一つの展示室が大きい。しかし,展示室内の間仕切りが多く,見通しはいたって悪い。悪くても個々の美術品を見るにはほとんど影響はないし,むしろこじんまりした仕切り内はやけに落ち着くのである。この美術館には,ムンクやピカソ,ミロなどの著名な画家の作品も数点ずつ展示されている。かといって,それらに専用の部屋が用意されているわけではないので,順番に見ていくとどこかでそれらの絵と遭遇するという仕組みになっている。どこにあるかは,受付で配られている簡易的なリーフレットには書かれていないので,館内をまわってのお楽しみということになる。とにかく展示されている作品数があまりに多いので,ゆっくり見ていくと,2時間くらいではとても足りないだろう。この美術館の監視体制は一般的な美術館のように監視する人が展示室のコーナーに必ずいるということはない。主にカメラで行われていて,不審な動きがあれば,監視人であろうと思われる人(主に女性)が巡回してくる程度である。小心者であるがゆえ,写真撮影が禁止されていないといっても,カメラで監視されながらの撮影は冷や冷やものである。監視カメラにも死角はあるが,案の定それは美術品の飾られていないスペースや壁である。パブリックスペースはけっして広くはなく,休憩できるスペースを割いてまで,展示室を広く取っているのが特徴なので,座って休む場所があまりないのは残念だ。それでも,写真撮り放題は,後でゆっくり見ることができるので,時間がない人にはありがたいサービスである。平日とはいうものの見学している人がきわめて少ない美術館だ。これを穴場というのだろうか?ベルゲンで時間が余ったなら,ぜひ寄りたい場所だ。美術に興味がなくても一見の価値はある。少なくても,ムンク,ピカソ,ミロぐらいは見ておきたいが,それらを探しているときっと全部見てしまうことになりそうだ。 |
↓エントランスホールとインフォメーション

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