ソグネフィヨルドクルーズ4~ソグネフィヨルド12
ソグネフィヨルドいよいよ,左側に集落が見えてきた(14:09)。ウンドレダールの集落だ。人口は約120人だが,ヤギが500頭ほどいる。岸に近い家にはボートがあるようで,手入れに暇がない。家の造りは,先ほどのアウルランの家々よりはこじんまりしていて,岸辺に近い場所に密集している。奥の山の上の方にはヤギの牧場があり,ヤギが放牧されている。ヤギの乳から作ったチーズは年間約10トン生産され,この集落の特産であり,集落に1軒ある売店で販売されている。1989年にフロムから道路が開通するまでは,陸の孤島で,船便しかなかった。フロムとグドヴァンゲンを結ぶ道路から分岐して,道路が作られて,必ずしも船を使う必要がなくなった。ヤギ乳はさらに牛乳と混ぜられグドブランスダールスオストとよばれる茶色いチーズとなる。味はキャラメルのような甘い味だ。1147年に建てられたウンドレダール教会は現存する約30のスターヴ教会のひとつで,スカンジナビア最小の教会ともいわれている(イスの数40)。ウンドレダールから先,北には道路がないが,家がまだ数軒あるため,細い道だけはあるようだ。ウンドレダールへの寄港はオプションストップになっていて,この船は止まらなかった。【2016/9/19(月) 午後 6:55】 |
↓ウンドレダール集落

この辺りの水の色はより緑が強調されている。光の加減だろうか。山の中腹までは木々が生い茂り,中腹から上は切り立った崖で,木々は生えていない。岸辺には小さな小屋が建っている。仕事に使う道具やボートなどが入っているのだろうか。すぐそばを中型,小型のボートがすれ違っていく。水面との角度が70度を越す切り立った山が多くなってきた。もうここまで来たら家はないものと思っていたが,突如,左側の崖の上約200mに家が建っている。スティーゲンとよばれる地区で農場がある。「スティーゲン」の語源の由来は,「はしご」で,税務署の人間が来ると,はしごを外し,税金を払えないようにしたことからきている。伝統的な無農薬の農業を細々と行っているようで,年中人が常駐しているかは不明である。ここが実質人が住む最後の建物ということになる。それにしてもウンドレダールからここまで2~3kmあるが,どうやって移動しているのだろうか。上に道路があるのかどうか?不思議な農場である。船から直接農場は見えないので探る手もない。海上から見上げるのみである。 |
↓水がきれい

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