オスロ港の賑わい~オスロ7
▼オスロの港は,いくつにも分かれているが,観光客がオスロ滞在中に出かける港は市庁舎の真ん前にある埠頭だ。定期航路の大型船やクルーズ船はここから東側の沖合いの港に寄港する。市庁舎前の埠頭はトラム12系統のAkerbryggeを降りると目の前にある。この港は近郊への観光船が主に出入りする港で,比較的小さめの船が発着している。3番埠頭からは市営フェリー91番ヴィグドイ行きが出航している。埠頭の西側にはかつて倉庫街だった場所を再開発し,ショッピングセンターとしてオープンさせた「アーケル・ブリッゲ」がある。ウォーターフロントにシャレた店が並ぶショッピングタウンがあるというのは日本と同様若者にとくに人気があり,港界隈はいつも大勢の人で賑わっている。埠頭の東の端の階段を上がったところには,アメリカのフランクリン・ルーズベルトの銅像が建っている。さらにその東側は小高い丘で,芝生の公園になっている。夏の日差しの強い日は,少数ながら日光浴をする人が見られ,いわば北欧の夏の風物詩となっている。先ほどのルーズベルト像から埠頭に降りたところにも銅像が立っている。大砲と並んだこの人物は,ノルウェーのトロンハイム出身の副元帥Peter Jansen WesselTordenskiold(1690-1720)ということだ。この人の像が,なぜここに立っているのかは地元の人でもたぶん知らないだろう。ヨーロッパにはいたるところに銅像が建っている。オスロでも例に漏れない。埠頭を見渡すと大型のヨットをはじめ,オスロ・フィヨルドクルーズに出かける船など,たくさんの船が停泊している。フィヨルド・クルーズにはいろいろなタイプがあり,ランチ・クルーズ,サマーイベント・クルーズ,ジャズ・クルーズ,オペラ・クルーズ,ブルース・クルーズなどSightseeing+食事+音楽というのが現在の流行のようだ。【2016/9/19(月) 午後 6:26】 |
↓オスロ港にある「フランクリン・ルーズベルト」像

埠頭では,ストリート・ミュージシャン,座って語らう人々など北欧の短い夏を日差しを浴びて存分に楽しんでいる。カモメがあちこちに羽を休め,人間をあまり恐れていないようだ。ここからヴィグドイ地区へ市営フェリー91番が出ている。このフェリーの始発は8:45で,午前9時台・10時台・17時~20時台が各15分・45分発(終発は20:45),11時~16時台が各05分,25分,45分発である。出航時刻に曜日は関係ない。ヴィグドイ方面への観光にはとても便利だが,船が小さめなので,混雑していると1便待たされることもある。このフェリーはオスロ湾を横断するので,クルーズ専門船に乗らなくとも,オスロ湾の雰囲気だけは十分に伝わってくる。洋上を大型ヨットや小型モーターボートなどレジャーボートがたくさん行き交うのを見ていると,マリンスポーツ後進国の日本とはまるで比較にならない。やはりヨーロッパを見ていると,相対的に日本は貧しいと思う。GDPが世界有数といっても,個人ベースでは少しも裕福ではないのが今の日本だ。日本でボートを楽しんでいる人間が身近にたくさんいるだろうか?以前行ったマルタでもそうだったが,ヨーロッパでは,普通の国民がボートを持っていること自体珍しくないのだ。マルタは様々な統計でけっして日本より上に来る国ではないのだが。 |
↓帆船やフェリーなども停泊しているが,沖合いには大型客船やヨットも多い

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