ベルゲンのマクドはちょっと変わっている~ベルゲン11
▼世界制覇を目指すマクド(フランスでは「マクド」,フィリピンでは「マクドー」,関西では「マクド」と呼ばれているので,「マクド」と表記する)はノルウェーでも健在だ。オスロならば「バーガーキング」という選択肢もあるが,ベルゲンには地元ハンバーガーチェーンがとくにないので,ハンバーガーといえば「マクド」のようだ。マクドはベルゲンの中心部に2店舗構える。2店舗間は約400mほど離れている。魚市場の南側にあるマクドは,ベルゲンで一番賑やかなトルクアルメニンゲン通りに面した角地にある。ビルの1階に入っている。この通りは人通りがきわめて多く,ショップも多いので,ここのマクドは客がひっきりなしに出入りする。マクドであればマスコットの「ドナルド・マクドナルド君」がいてもおかしくないのだが,このマクドの入口には一風変わった人形が佇んでいる。もともとマクドが入る前から立っていたのか,マクドがオリジナルで立てたのかわからない。店は「M」という文字がなければ,マクドだとはわかりにくい。値段の設定は物価高のノルウェーの中では比較的安い方だが,日本の若者が手軽に食べられる値段設定にはけっしてなっていない。例えば,セットメニューのビッグマックセット(日本と同じくらいの大きさのビッグマック1個+ポテト+ドリンク1杯)が,2008年後半以後30%も円高になったというのに,日本円で1200円もする。もし,円高にならなければ1700円もする超高級な?ハンバーガーセットになっていた。もう10年以上も前に京都のとある一流ホテルで,神戸牛の牛丼を食べたが,その値段が2500円である。庶民的な値段とはかなりかけ離れている。おごりでなければ自分から進んで頼むメニューでない。同じように庶民的な値段のファーストフード系がこのお値段では,日本ではまず若者は手が出ないだろう。物価の高いノルウェーでは,とくに食費は他国(北欧以外)からの旅行者にとってはいちばんの負担だ。【2016/9/19(月) 午後 6:20】 |
↓トルクアルメニンゲン通りにあるマクド

もう一方の店舗は,フロイエン山へ上るケーブルカー駅の下方,魚市場の東100mくらいの場所にある。一軒家で,外見からマクドと判断できる人はまずいない。くず入れやカフェの仕切りなどは夜間は店内に閉まってしまうだろうから,マクドと判別できるのは,壁にある「McDonald」という文字と入口のドアの上の「M」の印,さらに壁にかかった「M」の印だけである。日が暮れた後では,なかなかマクドと認識するのは難しい店舗だ。建物は屋根裏付きの白亜のノルウェー建築で,マクドに似合わず,屋外にテーブルとイスを出して,カフェ気分を味わえるマクドである。世界中見ても珍しい店舗といえよう。目立つことが当たり前のマクドに慣れている人には,かえって新鮮に映るマクドだ。値段については前述の店舗と違いはない。どちらのマクドも,外観は地味の一言に尽きる。派手派手のマクドはどこにでもあるので,こんなマクドがひとつくらいあってもいいだろう。いいも悪いも日本はマクドがあり過ぎだ。東京都心などでは,犬も歩けばコンビニとマクドに当たるということわざができそうだ。 |
↓魚市場の近くにあるマクド

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