ベルゲンの教会~ベルゲン10
▼ノルウェーはプロテスタント信者が多くを占めるが,宗教的には自由な国だ。カトリックとは違い,戒律はそれほど厳しくはないので宗教で縛られることはないし,他の宗教の人にも寛容だ。そのこともあって,物価はものすごく高いが,中東やアジア系の人々も増えている現実がある。ノルウェーの教会といえば,中世に建てられた木造のスターヴ教会がフィヨルド地方には多く建っていて,ツアーなどでは必ず立ち寄る。都市部にはそのような教会はなく,石造りの堅固な教会が多い(建物が隣接する都市部では火災の危険性があるのか)。この現状は,フランスやドイツなど中央ヨーロッパの教会と同じだ。 |
ベルゲン市内の教会といえば,自然史博物館の近くには聖ヨハネス教会,ブリッゲン地区の裏手には聖マリー教会(ベルゲンカード提示で無料),市内東部のフロイエン山麓にはベルゲン大聖堂があり,どれも素晴らしい宗教建築である。観光名所にはなっていないが,聖ヨハネス教会はいつでも内部を観覧ができるようになっている。屋外も静かな場所に建っているが,教会内も荘厳で,シーンと静まり返っていて,薄暗い中,ステンドグラスやパイプオルガンなどの定番設備を見ることができる。聖ヨハネス教会はベルゲン市内西部の丘の上に建っているので,教会前からの眺望はすこぶるよい。歩行者用の階段下の先には,ベルゲンで一番賑やかなトルクアルメニンゲン通りが見え,人の集まっている様子がよく見える。その後方にはフロイエン山の中腹とそこに建つ北欧建築の戸建ての家々が臨める。教会のまわりは白亜の美しい建物が多く,また緑も多いので,散策にはもってこいだろう。店舗はなく静かな住宅街である。【2016/9/19(月) 午後 6:18】 |
↓聖ヨハネス教会全景

聖マリー教会は,ブリッゲン地区の裏手にあるので,ブリッゲン観光ついでに寄ることはできるが,行きたいと思って行かなければ,ブリッゲン見物の時に気づく建物ではない。ベルゲン駅から魚市場を結ぶ,フロイエン山のすぐ下を通る道路沿いにあるベルゲン大聖堂は,ベルゲン駅や魚市場などから少し離れているので,ここ目当てに行く人は少ないだろう。13世紀に建てられたゴシック様式で,手前の塔がやけに高い。見学もできるらしいが,時間がなくパスした。ノルウェーでは,キリスト教が伝わったころの初期の木造教会,スターヴ教会が観光名所だが,石造りのどっしりした教会は,ヨーロッパに来たという気にさせる。ひとつくらいは見ておいても損はないと思う。ステンドグラスやパイプオルガンなどもよく見ておきたい。 |
↓聖マリー教会全景

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