オスロ中央駅はショッピングセンター~オスロ1
▼オスロ中央駅は始発駅であるとともに終着駅である。しかし,オスロ中央駅を通って郊外とを結ぶ電車があるため,何本かの線路はオスロ中央駅が行き止まりになっておらず,市内中心部の地下に線路を敷き,郊外からオスロ中央駅を通って,反対側の郊外へ乗り換えなしで行けるようになっている。ベルゲン方面から来る長距離列車はオスロ中央駅には西側の市内西部から地下に入り,地下を抜け地上に出たところが終点・オスロ中央駅になっている。東側は行き止まりになっていないので,このまま北部や東部へ行くことはできる。北部や東部方面から来た遠距離列車は,多くがオスロ中央駅の行き止まりホームに滑り込むようだ。オスロ中央駅はホームが1~19番線あり,それらが平地上に段差なく,きれいに平行して並んでいるので,端のホームから見ると向こうの端のホームまで見えて実に爽快な風景だ。日本でこれほどのホームが横に段差なく並ぶ駅はあっただろうか。東京駅にしてもホームはたくさんあれど,ホームの高さの違いがあり,横にきちんと並んではいない。オスロ駅舎のコンコースは3階にあり,南北に通路があり,そこから各ホームへ降りていくことになる。ホームとの間は上・下のエスカレータとスロープで行き来する。改札はもちろんない。北に行けば,ショッピングセンターの『オスロ・シティ』方面や地下鉄Jernbanetorget駅へ行け,西に進むと,正面口から外に出てトラム乗り場などへ行ける。南はエスカレーターで降りると,左はガーデモエン国際空港や遠距離方面への列車乗り場,右は旧駅舎を使ったレストラン,スーパーを中心としたショッピングセンターに通じている。駅舎は西側全体の3階(一部4階)がショッピング・飲食店街になっていて,スーパーやコンビニ,ファーストフード店やカフェ・レストラン・バーなどがたくさん入っている。時々,コンコースを自転車が走っていくこともあるが,オスロでは駅の中に自転車が見ることはいたって普通のことである。東京駅の改札内に自転車が走っていると同じことになるが,東京駅内で自転車を見かけたことは一度もない。自転車が列車(地下鉄)に乗ることが当たり前の社会であるノルウェーと,それができないシステムになっている日本の社会は比較しようがない。【2016/9/19(月) 午後 5:48】 |
↓オスロ中央駅中央口(西口)外観

駅全体がスマートで洗練され,日本の都心の駅のごちゃごちゃさはないので初めての人でも非常にわかりやすい駅である。自国の人間だけでなく,海外からの旅行者にも気を配った造りの駅である。ガラパゴス日本ではこの配慮はまったくなされていない。日本では,駅に駅ビルなるものをさかんに造るが,あれは駅とは一体化しているようで,商業ビルが駅に隣接して作られたという方が正解である。一体化しているだけでもだめで,動線やバリアフリー,店の形態,デザイン性,色彩,空間などをトータルに考えられた駅ではないと駅としては失格である。金をかければいいというものでもない。やはりヨーロッパの駅はその点よく考えられている。日本はあと100年かかってもとても太刀打ちはできないだろう。 |
↓15~19番線方向・・・4階にはインターネットカフェも

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