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ベルゲンカードはお買い得~ベルゲン9
category - ベルゲン
2016/
09/
19北欧には大きな都市ごとに,観光客向けの「市内交通乗り放題+施設入場料無料」のお得パスがある。ベルゲンであれば「ベルゲンカード」,オスロであれば「オスロパス」などというネーミングになっている。市内の観光案内所や比較的大きなホテル,駅などで入手できるし,もちろんオンラインでも買える(www.visitBergen.com)。ベルゲンカードの場合,使用時間は24時間,48時間などがある。~時間という設定の仕方は,ヨーロッパではごく普通で,利用者にメリットがあるようにと,期限を日数ではなく,時間で決めているのだ。24時間用であれば,昼ごろ買えば,翌日の午前中も使えるが,1日用であれば,購入した時刻にかかわらず購入した当日しか使えず,利用者にははっきりいって不利になる。日本では時間制のパスを使っているところがないのは悲しいかな。かといって,ベルゲンでは無料で入れる施設が夜間営業しているわけではないのだが...利用者は損をした気分にならず,十分使い切ることができるというのは,やはり利用者に優しく心遣いのあるシステムだ。あらゆるシステムがたち遅れている日本ではちょっと無理な話である。ベルゲンカードは市内中心部にある観光案内所で買えば,さまざまな情報も,係の人から簡単に手に入れられるので利用者には都合がよい。ベルゲンカードでは,市内のたいがいの施設への入場が無料になるが,ブリッゲン地区の入口に当たるハンザ博物館だけは除外されている。また,フロイエン山のケーブルカーも半額になるだけである。しかし,24時間用(190クローネ)を購入し,ブリッゲン博物館(40クローネ)+ホーコン王の館(30クローネ)+ローゼンクランツの塔(30クローネ)+ベルゲン美術館(50クローネ)+自然史博物館(40クローネ)への入場だけで元が取れる(バス代は含めていない)ので,終日市内観光に徹するならとてもお得なカードといえる(ちなみに48時間用は250クローネ)。ベルゲンにはトラムや,地下鉄など軌道を使う公共交通がないので,無料で乗れる乗り物は主にバスだが,このカードで乗れるバスの無料区間は相当広い。しかし,エアポートバスと夜間バスには使えないので,ベルゲンを離れる際,有効時間内に空港までエアポートバスを使おうとしても無駄である。市内遊覧バスやフィヨルドツアーなども割引があれど,無料ということはない。嬉しい特典としては,物価の高いノルウェーにおいて飲食店の割引がある。ただし,店の数は少なく(2009年現在9店舗),10~20%程度の割引なので,無理やり使わないとなかなか得にはならない。【2016/9/19(月) 午後 5:46】 |
↓「ベルゲンカード」がないと30クローネが必要な『ローゼンクランツの塔』
ベルゲンにある観光案内所(ツーリストインフォメーション)は,魚市場のはす向かいの立派な建物に入っている。ここが本当に観光案内所?と思えるほど荘重な造りで,本来なら銀行や市庁舎が入ってもおかしくないような建物だ。入口を入るとすぐ右側が観光案内所のカウンターだ。館内にはアーチ状の柱が何本も立っていて,壁にはしゃれた絵が描かれている。正面にはフィヨルド観光の資料がたくさん置かれている(こちらは応対してくれる人がいない)。観光パンフレットの品揃えはベルゲン随一だろう。資料には日本では手に入らない地図などが多く,英語版は必ず置かれているが,残念ながら日本語版はないようだ。カウンターには3人の職員が座り,旅行者の問い合わせに直接応じている。「ベルゲンカード」はここですぐに発行してもらえる。使用できる時間によって金額が変わるので,必要な時間に合わせて,種類と枚数をいえばすぐに用意してくれる。さらにいつから使用を開始するかと聞いてくるので,その時刻を告げて手続完了。夏の間は22時まで開いているので,ベルゲンを見物していて何か困ったら駆け込むのがよい。懇切丁寧に教えてくれる。今回の北欧訪問ではもっとも対応のよい案内所だったと思う。ベルゲンに行ったら一度寄ってみるべきだ。 |
↓観光案内所の入る建物
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