自然史博物館は剥製の宝庫~ベルゲン7
▼ベルゲンカードを提示すると無料になる施設でお得感があるものの一つに自然史博物館がある。市内中心部の南西側は小高くなっている。丘の面積はそれほど広くはないが,この丘に登るとベルゲンの街の中心部やフロイエン山の斜面がよく見渡せる。この丘の上には聖ヨハネス教会や自然史博物館など,見どころが少なくなく,ブリッゲンや魚市場,フロイエン山など市内東部に偏っている観光地プラスαにはもってこいかもしれない。ベルゲン大学の博物館のひとつ,自然史博物館には日本のツアー客は来ない。それは旭山動物園のような特別な工夫や娯楽性がとくにはないからである。そのため,多くの入場者は地元の人で,たまに個人旅行者が訪れる程度である。とはいえ,混雑するということはけっしてない。建物は3階建てで,展示スペースは1階と2階,3階の一部だ。1階にはパブリックスペースや休憩室などがある。【2016/9/19(月) 午後 5:42】 |
↓自然史博物館全景

玄関を入るとすぐにベルゲンや博物館に関連したグッズが売られている一角がある。チケット売り場は真正面にあり,左横がコーヒーやパン・マフィンなどの販売コーナーだ。ここで購入して左奥の休憩室で食べられるようになっている。まわりに飲食店はないので貴重だ。1階は人類の進化や地球の歴史のような定番ものが中心なので,ネアンデルタール人の骸骨などを間近で見ることができる。しかしそれほど展示物が充実しているとは思えない。1階を一周してきて,物足りなさを持ちながらも,2階へ上がって行った。2階に上る途中の階段ホールには壁にトナカイの骸骨が無数に掛けられ,異様な光景が見られる。 |
↓1階展示

2階は1階の自然光とは違い,艶かしい照明に変わり,動物のはく製たちが出迎えてくれた。どこの博物館にも動物のはく製は置かれているが,哺乳類から爬虫類,鳥類,魚類に至るまで,2階のほとんどのスペースがはく製で占められている。哺乳類も身近な動物はもちろん,ありとあらゆる動物が網羅されているといっても過言ではない。絶滅した哺乳類のはく製もあるということだ。これほどのはく製コレクションは日本の大きな博物館にもないだろう。この博物館の展示の圧巻はクジラの骨格で,全長24mもあり,天井から吊るされ,間近で見ると迫力がある。カメラに収めるには縦に取るしか手立てはなく,2階だけでは陳列できず,3階にもスペースを作って展示していたほどだ。これだけのはく製があれば,子どもたちの自由研究などにも使えて,羨ましい限りだ。3階にはキッズの創造スペースがあり,親子で自由に使えるプレイルームがある。ノルウェーの博物館にはこのようなコーナーを必ず設けているのが特徴だ。素晴らしい博物館を見せてもらった。 |
↓2階展示

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