エストニアのマトリョーシカ~タリン2
▼タリンに着いてからというもの,雨は止みかけたり,雨脚が強くなったり,天候の回復は期待できそうにない。時々,雨宿りを兼ねて土産物屋に入りながら,南へ移動する。建物内に入らなければ雨宿りをするような場所はないのが旧市街だ。とある土産屋に入った。エストニアの名産は何かと思ったら,民芸品の最たるものは何とマトリョーシカである。ロシアの民芸品が,独立した今も民芸品のトップのようだ。マトリョーシカの数々は現代風にアレンジされ,飾り棚のもっともよい位置に並んでいた。マトリョーシカはロシアであれば,ロシアの民族衣装を着たイラストやロシア風のデザインが描かれているものだが,エストニアの土産屋では,もちろんそれはあるものの少数で,「ハリー・ポッター」「セサミ・ストリート」「くまのプーさん」「オバマ大統領」などの人物あるいはそれに類するイラストになっていて,アメリカ・西ヨーロッパを強く意識したデザインだ。【2016/9/19(月) 午後 3:43】 |
↓土産屋に並ぶキャラクター・マトリョーシカ

なぜかそのそばには,携帯用の小さなマッチ箱が売られている。柄を楽しむもので,中身のマッチそのものには何の関係もない。絵柄はすべて人物イラストで,「カストロ・キューバ国家評議会議長」「ヒラリー・クリントン」「マリリン・モンロー」「サダム・フセイン」「オサマ・ビンラディン」「ブッシュ元アメリカ大統領」「オバマ大統領」「プーチン大統領」「ダイアナ妃」「ベッカム」「マドンナ」「スターリン」など,政治家,それもロシアあるいはロシアと関わりのある(あった)政治家あるいは独裁者などの悪者が多いように思える。あまり明るい土産とはいえない。パロディーとして買っていくものだろう。グラスやハンディベルのようなグッズにはさすがにこのような柄は使えず,オーソドックスなエストニアのドイツ風建造物などのイラストになっている。別の店では(そこは土産専門店ではないが),ディスプレイウィンドウに実に25のマトリョーシカが入っている巨大マトリョーシカが飾ってあった。もちろん客寄せパンダであって,売り物ではないと思うが,ここまで多いと,切っても切っても金太郎飴を連想してしまう。25のマトリョーシカがずらり並んでいるのは圧巻だ。名前は似ているが,チェブラーシカが並んでいなかったのは言うまでもない。 |
↓有名人の絵柄のマッチ

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