ハーバークルーズ2~マルタ79
▼ヴァレッタの北部から東側に移動していくと,聖エルモ砦を海から眺めることになる。砦といわれるだけのことはあり,進入するには容易ではないことが海上からだとよくわかる。オスマントルコとはここで激戦があり,聖ヨハネ騎士団はついにここを守り抜いたのである。岸壁には釣りをしている人が数人いた。ここから,ヴァレッタのあるシベラス半島の先端,聖エルモ岬をぐるっとまわりこんで南東側にまわりこみ,グランドハーバーという大きな入り江に入ってくる。右にヴァレッタの南東面の崖をしばし見ていくことになる。岸に沿って道路が走り,小さな船着場が点在する。人影も多く,車の往来もある。逆行になるので,写真はうまく撮れない。さきほどのマルサイムシェットハーバー(スリーマ側)も大きかった(外海からの奥行き2~2.5km)が,このグランドハーバーはマルタで一番大きな入り江である。【2016/9/19(月) 午前 10:11】 |
↓聖エルモ砦をめざす

ヴァレッタ側は海沿いに道路があり,船着場が多数見えてくる。フィッシュマーケットがあるがあまり使われてないということだ。ここで水揚げをするのだろうか。アッパー・バラッカ・ガーデンや,車で要塞内に入れるヴィクトリア門などが見え,大きな客船が見えてきた。ヴァレッタ港だ。停泊している客船は船首にサメの絵が描かれた面白い船で,地中海をクルーズしている船だろうか。こちらから手を振るまでもなく,船内から手を振る素振りが見えたので,こちらからも手を振る。ちょうど出航のようだ。この港からは毎日,シチリア島(イタリア)まで高速フェリーが出ている(『Virtu Ferries』)。乗れば約1時間半で着く。マルタから最も近い外国で,マルタからの1日シチリアツアーもあるほどだ。この入り江の最も奥,シベラス半島とスリーシティ-ズのある半島の付け根辺り(マルサクリーク沿い)は,マルタの一大工業地帯にあたる。各種の工場や造船所など,マルタでは数少ない,高い煙突が見える地区である。これといった基幹産業がなくても市民生活の基盤となるべく海水の淡水化プラントや発電所などもここにあり,マルタのライフラインを司っている。 |
↓海に面して水産や船舶関係の建物が建つ

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