のんびり遺跡散策~デロス島2~エーゲ海34
▼大理石の建物は日本でも現代建築でいくらでも見ることはできるし,触れることもできる。しかし,2000年以上前には建物だった大理石を目の前で見て,遠慮なく触れることができるのは感動的である。世界遺産の島・デロス島,以前,このブログ『神々の島』で紹介したが,日帰りで十分楽しめる島なので,ミコノス島に行ったときは,半日この島のために空けておくことをオススメしたい。ミコノス島から出港した船は30分ほどで,デロス島に到着する。接岸前から,島中に大理石の柱が立っている景観が見えるので,胸は高鳴る。入島料を支払い,上陸すると,大理石の柱などが至るところにころがり,初めて見たときは学校の美術室にある彫刻がころがっているかのような錯覚をおぼえたが,まさに目の前にあるのは本物で,いままでずっと雨ざらしにされてきたのかと思うと,保存状態がもっと悪くてもいいと思うのだが,大理石の白色度はきちんと保たれている。島全体が屋外博物館である。世界遺産に指定されるのもうなづける。2000年以上前の石畳の道を歩くのは感無量だ。【2006/5/24(水) 午後 9:35】 |
↓世界遺産に登録されているデロス島

ローマやギリシャの遺跡でいつも思うことは家屋に壁はあっても屋根がないことである。当時の屋根はどうだったのか,見る機会にめぐまれたことはない。まさか屋根なしの家だったとは思えないし,謎である。またこの島に関していえば,川はないのに飲料水はどうしていたのだろう,とかいろいろ考えることは多い。むしろ,こういった謎を考えながら見て回るのが遺跡めぐりの心得だと思う。しかし,これらの問いに答えてくれる文献などは乏しい。取り敢えず2時間半の見学時間内に一回りせざるを得ないので,時計回りに行くことにした。柱は損傷があったり,倒れたりはしているが,比較的残されている。左奥に進むとライオン像があった。紀元前7世紀のものらしいが,ここにある5体(もとは9体らしいが盗まれたらしい)はいずれもレプリカで,本物は島内にある博物館に保管されている。 |
ランキング参加中!よろしかったら下記をクリックください! |
にほんブログ村 海外旅行ブログへ(文字をクリック) |
- 関連記事
-
-
昼寝は夜の起爆剤~エーゲ海39 2006/06/05
-
ミコノスタウンの郊外~エーゲ海38 2006/06/03
-
ミコノスの夕景~エーゲ海37 2006/05/27
-
デロス島もうひと頑張り~エーゲ海36 2006/05/26
-
感激!デロス博物館~エーゲ海35 2006/05/25
-
のんびり遺跡散策~デロス島2~エーゲ海34 2006/05/24
-
カト・ミリの風車~エーゲ海33 2006/05/22
-
夜のフィラ・タウン~エーゲ海32 2006/05/21
-
ミコノス・タウンの街歩き1~エーゲ海31 2006/05/20
-
マラソンゴール~アテネ7 2006/05/20
-
オススメできない貸しバイク~エーゲ海30 2006/05/19
-
Last Modified :