圧巻!イン・ガーディア1~マルタ70
マルタ『イン・ガーディア』は月にだいたい2回,ヴァレッタの聖エルモ砦で開かれる騎士達の修練を見せるショーである(他に1798年~1800年のフランスとマルタの戦いを再現した『アラーム』という催しもあるが,こちらは年に数回しか開かれないので,遭遇するチャンスは低い)。騎士団のパレードから始まり,騎士団長に忠誠を誓い,訓練を行い,最後には銃砲や大砲(空砲)を打つなど,中世の騎士達の雰囲気が味わえるので観光客には人気である(騎士団長役はほとんどすることがなく様子を見ているだけなので手持ち無沙汰であるが)。たまたま滞在中に,このショーの日にぶつかったので,午前11時開始に間に合うように,スリーマからバスでヴァレッタに移動し,そこからリパブリック通りをひたすら直進して聖エルモ砦に向かった。シティゲートでは,『イン・ガーディア』を宣伝する騎士姿の男連中が立って,チラシを配っていた。聖エルモ砦の前には25分前に着いたが,観客はまだちらほら。門番役の騎士の横をすり抜けるとチケット売場がある。そこでチケット(3.5ユーロ)を購入して,『イン・ガーディア』が行われる広場に入っていった。コの字型の建物が建っており,その真ん中に広場がある。それを囲むようにイス席が用意されている。建物の2階から見るのも構わないが2階のテラスにイスはない。まだ2割くらいの観客なので木陰になったほぼ中央の場所に座ることができた。【2016/9/19(月) 午前 9:42】 |
↓『イン・ガーディア』開催日には,朝からシティ・ゲートにマルタ騎士団の格好をした人が立っている

ショーの開始10分くらい前になると続々と観客が入ってきた。日本のツアーと思えるグループ(8人ほど)がガイドといっしょに来ていて,正面の前列に座ったので,たぶん予約席になっているのだろう。15分前までに来ていれば何とか前列になるが,それ以降だと2列目になるので,ちょっと見えにくくなる。イスは軽量のプラスチック製で背もたれはあるが,重さには耐えられないので,重量級の人は座るのは控えた方がいいと思う。実際,近くで体重100kgはあろうかと思える観光客の女性が座った瞬間,もろくもバリバリと音を立てて壊れた。すぐに救急隊が駆けつけて来たが大事には至らなかった(観客200~300人程度の催しなのに,ちゃんと救急隊まで待機している〔しかも駆けつけるのが実に早い〕のには感心する。数千人~数万人の日本の祭りでも到底考えられない。)。 |
↓砦内の広場では直前のリハーサル中

5月上旬のこの日の最高気温は23度くらいだったが,直射日光下では長時間は暑いので,木陰が正解だった。地中海は4月でも日差しはたいへん強い。東京と緯度は変わらないのだが...単に暑いだけならよいが,紫外線が強く,瞬く間に日焼けをするので,日焼け対策には十分な配慮が必要である。5月のゴールデンウィーク明けから真っ黒い顔をしていると,会社で変な目で見られることがないとは限らない。そうこうしているうちに午前11時ちょうど,鼓笛隊のけたたましい音楽で『イン・ガーディア』は幕を開けた。 |
↓広場の北東側から見た南西方向のパノラマ(クリックで拡大)

- 関連記事
-
-
マルタのドアノッカーがすごい!~マルタ73 2016/09/19
-
圧巻!イン・ガーディア3~マルタ72 2016/09/19
-
圧巻!イン・ガーディア2~マルタ71 2016/09/19
-
圧巻!イン・ガーディア1~マルタ70 2016/09/19
-
巨人の女・ジュガンティーヤ~マルタ69 2016/09/19
-
ゴゾはレースが特産~マルタ68 2016/09/19
-
大聖堂の美味しいランチ~マルタ67 2016/09/19
-
コメント