ゴゾはレースが特産~マルタ68
▼ゴゾ島はレース編みが盛んだ。もともとゴゾの農家の主婦たちが副業で行い,受け継がれてきたのだが,精巧なデザインは中世から近世のヨーロッパの貴族階級でもてはやされた。マルタ十字やゴゾの草花などマルタゆかりのものがデザインのモチーフとして使われている。レース編みには手編みと機械編みがあり,どちらも盛んだが,商品の値段は手間のかかる手編みが断然高い。機械編みなら,コースター1枚が3ユーロほどで手に入るので,ちょっとしたインテリアには向いている。カーテンなどになると生地が大きいので機械編みでもいくらになるのか見当がつかないほど高いようだ。【2016/9/19(月) 午前 9:37】 |
↓ゴゾ・レース(表示のレートはマルタ・リラ,ユーロに直すには2.33倍してください)

ヴィクトリア市内南部にあるレース製品の店に寄ってみた。ナプキン,ショール,テーブルクロス,花瓶敷きなどが多く,ワインの瓶を包むような飾りなど優雅なものまであった。やはり観光客が多く,地元の人は買いに来るような店ではなかったが,奥行きのある店内にありとあらゆるレース製品が置かれ,値段もバラエティに富んでいて,見て歩くだけでも面白い。最近は値段の安い中国製が入ってきているので,安いものには注意した方がいい。店の人に聞いて,せっかくのお土産なら,マルタ製を買わなければ意味がない。 |
↓ヴィクトリア市内のレース専門店に寄ってみた

レース製品の店の中では手編みの実演を老婆が行っていた。実演なのかここが仕事場なのかわからないが,入口を入った目の前で編みものをしているのも変なもので,やはりこれはパフォーマンスと捉える方が正しいだろう。通りすがりの人たちが必ず足を止めてしばし見入っている。毛糸の編み方とは違うのだろう。以前,14号針で棒編みをしたことがあるが,網目が大きくダイナミックであった。その点,レースは目が細かいので目が悪いと網目をはずしてしまいそうである。多数の糸がもつれないようにボビンと呼ばれる器具に1本ずつ巻き,それらを枕の形に似た台に留めながら,交互に組んでいく作業なので,根気が必要だし,頭も使いそうである。農家の主婦の副業だったので,今まで女性が継承してきているが,後継者が着実に減ってきているようだ。 |
↓老婆の実演

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