九廣鉄道の旅(リターン編)~香港65 - Yukky's ワールドウォッチング
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九廣鉄道の旅(リターン編)~香港65

広州から香港への移動は,来た経路のまったく逆で,広州東駅から直通列車に乗る。これもまた,本来のシェンチェン(深圳)と羅湖の間のパスポートコントロールは通らず,乗車前と降車後に,駅でチェックを行うというしくみだ。広州東駅は3階建てになっていて,1階がコンコース,2階が香港方面へのキップ売り場,そして3階が香港方面への待合室である。3階にたどり着くと,列車番号と発車時刻が書かれた看板の立っている待合室があった。部屋というより,ベンチが数列置かれている待合ホールという印象だ。ベンチのいちばん前に次の列車の名称と発車時刻が立て札になって立てかけられているだけの簡素な案内だ。本来の待合室は,パスポートコントロールを経た先にあるのだ。【2014/5/4(日) 午前 11:15】

↓香港(九龍)方面の乗り場があるターミナル1階
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↓乗り場のある方へ向かう
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↓ターミナルビル2階から見た広州東駅近くの夜景
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乗車予定の列車は,20時13分発T825列車。1時間以上も前に着いてしまった。確かに列車の掲示が看板に出ているが,待ち人は少ない。そのうちに制服を着た駅員らしき人がやってきて,客の数人と何やら話をしている。どうやら,乗る予定の列車が相当遅れていて(香港との間の折り返し運転なので),今日は動かないかもしれないということらしい。これを逃すと,次は最終列車になる。特等席のチケットを購入してあったが,最終列車には一等車の連結しかない。香港到着も23時をまわる。中国では列車の遅れ・運休はちょくちょくだろうから,迅速な決断が必要だと思い,2階のキップ売り場に戻って,キャンセル・払い戻しをし,次の最終列車(21時32分発T809列車)のキップを購入した。最終列車は何とか動くらしい。列車がないならないで,広州はホテルが安いようなので,泊まってもいいのだが。

↓当初乗る予定の列車の案内板
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↓買い換えたキップ(一等車)
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列車の掲示板はあいかわらず,最初に乗ることになっていた列車だが,ようやく,最終列車の案内も掲示された。するとまもなくパスポートコントロールへのドアが開き,乗車準備が始まった。手続きは簡単で,パスポートにスタンプを押してくれるだけだ。そこを出ると,大きな待合室がある。ここが本来の待合室である。屋根が高く,体育館のような空間にたくさんのベンチがあり,数百人は収容できそうだ。土産屋や飲食店もあり,まるで空港のイメージだ。発車時刻が近づくと,ホームに降りていく階段のドアが開く。下りていくと,ホームの両側に列車が入線している。本来乗るはずの列車もホームに入っていた。しかし,運休するかもしれないという危険性もあって,キャンセルした人も多く,乗る人は少ない。一方,反対側のホームの最終列車は半分くらい埋まっていた。一等車なので,座席は特等より質が落ちる。日本でいえば,JR特急の普通車並みだが,年季の入った車輌で古めかさを感じた。しかし,前の座席との感覚はゆったりしていて,乗り心地はけっして悪くはない。反対側の列車が先に発車した。本来乗るはずの特等席だったのに。それでも1時間遅れの出発である。最終列車も,予定時刻から遅れること10分で発車した(21時42分)。夜間なので,外は時折明かりが見えるものの真っ暗闇をひた走る。夜も遅いので,眠っている人も多い。特等席と違って,コーヒーサービスもワゴン販売もない。静かな車内だ。羅湖から香港に入ると,九廣鉄道は通勤路線となるので,駅間距離も短くなり,時々通過する駅のホームの明かりがやたらに眩しい。終点のホンハム駅到着は約30分遅れ,もう午前零時をまわるかという時刻に着いた。市内の地下鉄やバスの運行はもうないので(バスのみ一部の路線で深夜も走るらしいが),ホテルまではタクシーを利用することになる。タクシー乗り場は少し混んでいたが,5分も待てば乗ることができた。ホテルの名前を言ったら,運転手は一瞬考えたが,まもなく出発した。10分ほど走って着いたところは,名前こそ似ているが別のホテルだ。暗くてわかりづらいが,夜間でも自分の泊まっているホテルかどうかが判断できないようでは旅行者とはいえない。すでに料金は30香港ドルを超えている。運転手に「ここは違う」と言うと,さらに5分ほど走り,ようやく宿泊しているホテルの裏側に着いた。料金メーターは40香港ドルを超えていたが,「間違ったのはあなただ!」と運転手に告げて,30香港ドルにさせた。2~3日しか滞在していないホテルは夜に別方向から見ると,まるで印象が違い,夜中にタクシーで乗りつける場合は,とまどうことが多いので,宿泊先の正面玄関まできっちりつけてもらう方がよいだろう。

↓乗車用待合室
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↓免税店やカフェもある
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↓発車20分前から列車への乗車が始まった
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↓乗車予定の香港行最終列車
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↓一等車内はこんな雰囲気
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