九廣鉄道の旅(後編)~香港64
▼同じ車両には全座席の3割ほどの乗客が乗っていたが,中国人か日本人のビジネスマンくらいしか乗っていない。欧米人の観光客も待合室にたくさんいたが,別の車輌のようだ。紅磡(ホンハム)駅を出てしばらくはのろのろ運転で香港の市街地を抜けていく。出発後40分ほどは香港内の郊外を走っていく。郊外には高い山も多く,家は点在している。約40分後にようやく北の端の羅湖を通過。羅湖には停車せず,並行する線を中国本土に入っていく。車窓から羅湖駅(香港特別経済自治区北端駅)とシェンチェン(深圳)市内(中国本土)とを結ぶ通路が見えるが,紅磡駅で出境手続きをしているので,降りる必要もなく(もともと停車はない),車内での手続きはない。まもなくシェンチェン駅を通過する。ホームはがらんとして人の姿は見えない。電車もほとんど入っていない。たまたま空いている時間帯なのだろうか。いよいよ中国本土だ。【2014/4/20(日) 午前 10:39】 |
↓車窓越しに見える羅湖駅とシェンチェン(深圳)市内を結ぶ通路

急速な発展を遂げたシェンチェンの街並みを見ながら列車は走る。30年くらい前には数万人の小さな町が今では300万人を超えるので,次から次に高層ビルが建設され,市域が郊外へ広がっている。インフラは人口増加に追いつかないようだが,地下鉄などがようやく整ってきているようだ。畑やなだらかな丘陵が続き,トングァン(東莞)駅通過。歴史上に出てくる林則徐(清代アヘンを禁止した役人)縁の地である。この辺りは実は亜熱帯である。ゆえにバナナ農園も車窓に見え隠れする。やがて高層ビルが見えてくると,広州市内に入ってきたことになる。午前10時23分広州東駅に到着した。中国本土に降り立つので,ホームの案内表示は「入境」だ。入境手続きは香港でしてあるので,そのまま出ていくことができる。中心駅の広州駅の一つ東寄りの駅なので,思ったよりは人は多くなく,駅前もそれほど驚くような高層ビルはない。 |
↓高層ビルが乱立するシェンチェン中心部

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