ハカニエミ屋内マーケットの外,南側の広場には,屋外マーケット(露店)が広がる。この屋外マーケットは100年以上も前から,ここで行われていて,並べられる商品は時代とともに変わってきたが,場所そのものは100年以上前とはほとんど変わっていない。このマーケットで目立つのは場所が広いのと関係があるのか,花を売る店がとくに多い。園芸市と思えるほどたくさんの花(ほとんど切花)が所狭しと並べられているのは圧巻だ。このマーケットでも,夏場は,大きなエンドウ豆,キノコ,ベリーが売れ筋なので,どの店にも店頭に置かれている。どの店も値段の差はほとんどないが,例えば,エンドウ豆なら,1リットル1ユーロの店があるかと思えば,3リットル2ユーロという店もあり,単価当たりの値段は自分で計算し,比較しなければならない。生モノとはいっても品質には差はないので,欲しい量と値段でどこの店か決めればよい。ここでも量による値段設定だ。もちろん値段交渉も可能だろう。トラムの停留所から1分もかからず,ほとんど市内中心部なので,気軽に来られて,雰囲気を楽しんで帰ることができるのでヘルシンキ滞在中に一度は来てみたいところだ。屋内マーケットも面白いので,観光客の誰もがたぶん訪れると思う。ヨーロッパやアジアにはどんな都市でもこのような屋外露店マーケットがあって興味深いが,何故日本にはほとんど発達しなかったのだろうか。やはり日本は北ガラパゴス群島だからか。【2016/10/15(土) 午後 2:21】 |