2006年04月07日 - Yukky's ワールドウォッチング
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2006年04月07日

        

京東薬涼市場3~ソウル4

category - ソウル
2006/ 04/ 07
                 

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アジアの諸都市の市場がそうであるように,ソウルの市場の熱気はすごいに尽きる。人の数もさることながら,定価というものがないのだから,売り手と買い手のやりとりは見ていて面白い。市場では,だいたい売り手の言い値の3分の1~2分の1から交渉スタートといわれているが,生鮮食料品にはそれは通用しない。生ものであるからできるだけ早く売らなければならない。そこにつけ入るとかなり安くしてくれたり,おまけをつけてくれたりする。これは日本でも同じである。言葉も相場もわからないときは,店先を何軒かまわってみて,お金をいくら出しているか,どのくらいの量を購入したか,など交渉のやりとりを見ることで何となくわかるものである。京東薬涼市場(写真3枚)は,ソウル市内の小売店に漢方を卸しているので,ソウル市内で最も安いと評判で,ほとんどの店で個人でも購入できる。わざわざ氷点下10度の中を午前中から行ったのも,ここで高麗人参を安く買うためである。人参に関しての予備知識としては,効能のいちばんあるのが6年ものであることくらいしか知らなかったが,市場の近くにある値段を表示してある専門店をのぞくと,四本で25000ウォン。隣に並ぶ5年もの,4年ものよりは2~3割は高いが,紅人参はそれよりもさらに値段が高い。四本でも人参酒をつけるには十分な量であったが,料理等に使うにはかえって高くつくので,やはり市場の中の店で,ある程度まとめて買うことにしたのだが,何せここでは日本語は通じないし,韓国語もほとんどわからない。たまたま通りかかった店先でおばさんが紅人参を買っていた。細くて形は悪いが,かなりまとまった量(1kgくらいか)をポリ袋いっぱいに放り込んでいた。乾燥した人参は軽いので,1kgでも量はかなり多く見える。そこでおばさんは10000ウォンを払っていたので,それに続けとばかり,「これ」と指差し,同時に10000ウォンを売り手のおばさんの前に示して,ポリ袋いっぱいの紅人参をせしめたのであった。6年物は適わなかったが,たっぷり使えるのは嬉しい限りである。上海で買った同じような人参は500gで110元(2005年)くらいだったので,単純な比較はできないが,廉価品の人参の値段は,ソウルは上海の2分の1~3分の1くらいである。漢方を買うならソウルである。台湾にも同じような市場(ストリート)があるので,今度訪れたときには比較してみたい。【2006/4/7(金)午後8:33】

            
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