香港(ホンコン)
香港はセブン・イレブンとサークルKであふれている~香港67
category - 香港(ホンコン)
2014/
09/
28香港でコンビニといえば「セブン・イレブン」と「サークルK」が双璧である。それ以外には地元資本の「OK」がある。コンビニは漢字では「便利商店」と書く。まさにその通りだが,日本のコンビニとは雰囲気は多少違う。新聞の置き方は,日本では見出しがわかるように,丸めて,上に引っ張り出す形を取っているが,香港の新聞はこのようなことはできない。何せ,正月に配達される新聞のように,折りがいくつもあって,総ページ数は日本の新聞の軽く3~4倍はある。サービス競争が激化して,各社がどんどん厚くしていった結果である。そのような訳で,新聞は平積みである。無料新聞も都心では午前中に配られている。無料といっても,サンケイリビングのような広告紙ではなく,本格的な新聞である。ページも20ページ以上あるし,ニュースや芸能欄などバラエティな内容になっている。これもサービス競争激化の表れである。【2014/9/28(日) 午前 11:33】 |
↓折りが幾つにも分かれ、合計で100ページくらいある香港の新聞
さて,コンビニの話に戻ると,セブン・イレブンは地上の町中に多く,サークルKは地下鉄のコンコースに多い。どちらもこじんまりした店が多く,品数も絞られている。生野菜を食べない中国では,野菜サラダのようなものは売られていない。朝からいろいろな飲食店が営業しているので,弁当も売られていない(需要がないのだ)。ドリンクは日本と同じようなものが置かれているが,茶に関しては加糖されているので,よく確かめてから買う必要がある。ジュース類は漢方などで気を遣っているわりには,果汁分の低いジュースが多く,100%果汁のジュースは少数派だ。菓子類はスナック菓子が多く,ポテトチップスなどは日本と大差ない。雑誌や一般書籍はビニール袋に入れられ実質立ち読みはできない。 |
↓街中どこにでもある「セブンイレブン」
日本でも500mlのペットボトル飲料にちょっとしたおまけがついてくるが,香港でもピンバッチのような猫や犬のキャラクターっぽいおまけがついてくる。もらいたくはなくてもついてくるので仕方ないが,その分まけてくれた方がありがたい。ソウルや台北では買い物用ポリ袋は有料だったが,環境にまったく関心のない香港では無料でくれた。ただし,すごく薄く,いまにもやぶれそうなペラペラのポリ袋である。ずいぶん経費を安く抑えていると実感させる袋である。 |
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亀ゼリーを食す~香港66
category - 香港(ホンコン)
2014/
06/
21香港で漢方を気軽に口にできる食べ物といえば,亀ゼリー(亀苓膏〔クワイレンゴウ〕)だ。亀ゼリーは亀の甲羅(腹側)を干して,それ以外の漢方を数種入れたもので,効能は毒素を排出するので,肌をきれいにし,暑気あたりにいいなど,香港ではかなり意識して口にするらしい。専門店もあるほどだから,香港だけでなく広東地方ではかなり広まっている。 |
かなり苦いので,店で頼むと冷たいものにはシロップが,暖かいものには砂糖がついてくるが,慣れればそれほど苦くはない。漢方に慣れた人間が言っているから信用はしない方がいいかも。亀ゼリーは漢方専門の店で食べることもできるが,なぜか甘味屋にも置いてある。値段は30元以上するが,量はけっこうある。漢方なので1日1杯を超えて食べるのはご法度らしいが,毎日食べれば肌がツルツルになるらしい。各店とも20種類以上の漢方を併せて煎じているので,効果は大で,体内の余計な熱や毒素を排出し,血液はサラサラになるとのこと。肌荒れ,ニキビの改善に最良で,翌朝の化粧のノリの良さはピカイチとか。女性には絶対オススメの食べものだ。香港滞在中はもちろんのこと,中華街がある街(バンコク・クアラルンプールなど)では必ず食することにしている漢方である。夏場は「元気の源」として好まれ,漢方の仙草のような暑気払いとしてのはたらきも兼ねているようだ。 |
老舗の「恭和堂」の他に,「海天堂」などの漢方専門店でも味わえる他,「許留山」などの甘味屋でも本格的なものが味わえる。スーパーマーケットでは缶入りが売られているが,重いので迷うところだが,広州のスーパーでは亀ゼリー粉が売られていた。さすが中国本土だ。手軽さを追求した結果,粉末化して販売という手段を考え出した。値段も安く簡単に家庭で作れるのは何より有り難い。中国本土のスーパーには,コーヒーや紅茶などの嗜好品コーナーの隣に独立した漢方コーナーの棚がある。日本にあればいいが,価格の面で100%無理だろう。日本で売り出せば,野口英世1枚ほどになって,気軽に食せる漢方とは言い難くなる。【2014/6/21(土) 午後 8:05】 |
↓コンビニで買える「海天堂」の亀ゼリー
九廣鉄道の旅(リターン編)~香港65
category - 香港(ホンコン)
2014/
05/
04広州から香港への移動は,来た経路のまったく逆で,広州東駅から直通列車に乗る。これもまた,本来のシェンチェン(深圳)と羅湖の間のパスポートコントロールは通らず,乗車前と降車後に,駅でチェックを行うというしくみだ。広州東駅は3階建てになっていて,1階がコンコース,2階が香港方面へのキップ売り場,そして3階が香港方面への待合室である。3階にたどり着くと,列車番号と発車時刻が書かれた看板の立っている待合室があった。部屋というより,ベンチが数列置かれている待合ホールという印象だ。ベンチのいちばん前に次の列車の名称と発車時刻が立て札になって立てかけられているだけの簡素な案内だ。本来の待合室は,パスポートコントロールを経た先にあるのだ。【2014/5/4(日) 午前 11:15】 |
↓香港(九龍)方面の乗り場があるターミナル1階
乗車予定の列車は,20時13分発T825列車。1時間以上も前に着いてしまった。確かに列車の掲示が看板に出ているが,待ち人は少ない。そのうちに制服を着た駅員らしき人がやってきて,客の数人と何やら話をしている。どうやら,乗る予定の列車が相当遅れていて(香港との間の折り返し運転なので),今日は動かないかもしれないということらしい。これを逃すと,次は最終列車になる。特等席のチケットを購入してあったが,最終列車には一等車の連結しかない。香港到着も23時をまわる。中国では列車の遅れ・運休はちょくちょくだろうから,迅速な決断が必要だと思い,2階のキップ売り場に戻って,キャンセル・払い戻しをし,次の最終列車(21時32分発T809列車)のキップを購入した。最終列車は何とか動くらしい。列車がないならないで,広州はホテルが安いようなので,泊まってもいいのだが。 |
↓当初乗る予定の列車の案内板
列車の掲示板はあいかわらず,最初に乗ることになっていた列車だが,ようやく,最終列車の案内も掲示された。するとまもなくパスポートコントロールへのドアが開き,乗車準備が始まった。手続きは簡単で,パスポートにスタンプを押してくれるだけだ。そこを出ると,大きな待合室がある。ここが本来の待合室である。屋根が高く,体育館のような空間にたくさんのベンチがあり,数百人は収容できそうだ。土産屋や飲食店もあり,まるで空港のイメージだ。発車時刻が近づくと,ホームに降りていく階段のドアが開く。下りていくと,ホームの両側に列車が入線している。本来乗るはずの列車もホームに入っていた。しかし,運休するかもしれないという危険性もあって,キャンセルした人も多く,乗る人は少ない。一方,反対側のホームの最終列車は半分くらい埋まっていた。一等車なので,座席は特等より質が落ちる。日本でいえば,JR特急の普通車並みだが,年季の入った車輌で古めかさを感じた。しかし,前の座席との感覚はゆったりしていて,乗り心地はけっして悪くはない。反対側の列車が先に発車した。本来乗るはずの特等席だったのに。それでも1時間遅れの出発である。最終列車も,予定時刻から遅れること10分で発車した(21時42分)。夜間なので,外は時折明かりが見えるものの真っ暗闇をひた走る。夜も遅いので,眠っている人も多い。特等席と違って,コーヒーサービスもワゴン販売もない。静かな車内だ。羅湖から香港に入ると,九廣鉄道は通勤路線となるので,駅間距離も短くなり,時々通過する駅のホームの明かりがやたらに眩しい。終点のホンハム駅到着は約30分遅れ,もう午前零時をまわるかという時刻に着いた。市内の地下鉄やバスの運行はもうないので(バスのみ一部の路線で深夜も走るらしいが),ホテルまではタクシーを利用することになる。タクシー乗り場は少し混んでいたが,5分も待てば乗ることができた。ホテルの名前を言ったら,運転手は一瞬考えたが,まもなく出発した。10分ほど走って着いたところは,名前こそ似ているが別のホテルだ。暗くてわかりづらいが,夜間でも自分の泊まっているホテルかどうかが判断できないようでは旅行者とはいえない。すでに料金は30香港ドルを超えている。運転手に「ここは違う」と言うと,さらに5分ほど走り,ようやく宿泊しているホテルの裏側に着いた。料金メーターは40香港ドルを超えていたが,「間違ったのはあなただ!」と運転手に告げて,30香港ドルにさせた。2~3日しか滞在していないホテルは夜に別方向から見ると,まるで印象が違い,夜中にタクシーで乗りつける場合は,とまどうことが多いので,宿泊先の正面玄関まできっちりつけてもらう方がよいだろう。 |
↓乗車用待合室
九廣鉄道の旅(後編)~香港64
category - 香港(ホンコン)
2014/
04/
20同じ車両には全座席の3割ほどの乗客が乗っていたが,中国人か日本人のビジネスマンくらいしか乗っていない。欧米人の観光客も待合室にたくさんいたが,別の車輌のようだ。紅磡(ホンハム)駅を出てしばらくはのろのろ運転で香港の市街地を抜けていく。出発後40分ほどは香港内の郊外を走っていく。郊外には高い山も多く,家は点在している。約40分後にようやく北の端の羅湖を通過。羅湖には停車せず,並行する線を中国本土に入っていく。車窓から羅湖駅(香港特別経済自治区北端駅)とシェンチェン(深圳)市内(中国本土)とを結ぶ通路が見えるが,紅磡駅で出境手続きをしているので,降りる必要もなく(もともと停車はない),車内での手続きはない。まもなくシェンチェン駅を通過する。ホームはがらんとして人の姿は見えない。電車もほとんど入っていない。たまたま空いている時間帯なのだろうか。いよいよ中国本土だ。【2014/4/20(日) 午前 10:39】 |
↓車窓越しに見える羅湖駅とシェンチェン(深圳)市内を結ぶ通路
急速な発展を遂げたシェンチェンの街並みを見ながら列車は走る。30年くらい前には数万人の小さな町が今では300万人を超えるので,次から次に高層ビルが建設され,市域が郊外へ広がっている。インフラは人口増加に追いつかないようだが,地下鉄などがようやく整ってきているようだ。畑やなだらかな丘陵が続き,トングァン(東莞)駅通過。歴史上に出てくる林則徐(清代アヘンを禁止した役人)縁の地である。この辺りは実は亜熱帯である。ゆえにバナナ農園も車窓に見え隠れする。やがて高層ビルが見えてくると,広州市内に入ってきたことになる。午前10時23分広州東駅に到着した。中国本土に降り立つので,ホームの案内表示は「入境」だ。入境手続きは香港でしてあるので,そのまま出ていくことができる。中心駅の広州駅の一つ東寄りの駅なので,思ったよりは人は多くなく,駅前もそれほど驚くような高層ビルはない。 |
↓高層ビルが乱立するシェンチェン中心部
九廣鉄道の旅(中編)~香港63
category - 香港(ホンコン)
2014/
04/
13乗車待合室にいるとやがて改札が始まった。同じ国どうしなのに,まるで国際列車のようだ。中国への入境手続きは駅構内ですでに終えているので,香港にいながらにして,待合室内ではすでに中国本土だ。免税店もある。九廣鉄道の広州東駅行き直通列車は定刻8:18に紅磡〔ホンハム〕駅を出発した。広州にはメインの広州駅とその一駅東に,広州駅のサポート的な広州東駅があり,香港からの列車はすべて広州東駅止まりである。しかし,地下鉄網は広州駅より広州東駅の方が便利なので,何の不便もない。この列車に乗るために日本から手配した切符は特等席。8:18発の列車には特等と1等しか連結されていない。さすがに国際列車?だけのことはある。途中は東莞駅1駅だけの停車となる特急扱いだ。【2014/4/13(日) 午前 7:38】 |
↓8:18の列車専用の待合室
オール2階建ての列車で,全10両のうち,特等は2~3両のようだ。特等と1等では500円くらいの違いしかないので,特等を予約したのだが,特等は通路を挟んで2列+1列,1等は2列+2列,という配置になっており,特等はソファみたいにゆったりしたイスにテーブルが付き,JRのグリーン車以上の豪華さと快適さである。テーブル上には九廣鉄道(現MTR)の広報誌が置いてあり,テーブルサービス用のメニューも掲載されている(有料)。それを頼まなくても,乗務員によるコーヒーとクッキーのサービスはある(無料)。コーヒーは陶器のカップで出される。リッチさは新幹線のグリーン車すら及ばない(おしぼりのサービスはあるが)。 |
↓座席は向かい合わせになっていて,折りたたみ式の大きめのテーブルがある
同じ車両には全座席の3割ほどの乗客が乗っていたが,中国人か日本人のビジネスマンくらいしか乗っていない。欧米人の観光客も待合室にたくさんいたが,別の車輌のようだ。 |
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